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【18】「会話のトラップ」質問力の育成。 ウサギは1羽2羽と数え、馬肉は桜、猪は牡丹という。


こんにちは。のぶです。

前回の「食卓と季節の行事」に続き、今回は我が家が日常の「何気ない会話」の中に仕込んでいた、ある強力なトラップについてお話しします。

突然ですが、みなさんは子どもとこんな会話をしていませんか?

「ウサギさんは1羽、2羽って数えるんだよ」

親が正解を「教える」のは簡単です。しかし我が家では、絶対にそんな教え方はしませんでした。あえて日常会話の中に「強烈な違和感」をちりばめ、子どもに「あれ?お父さん今、変なこと言わなかった?」と食いつかせる仕掛けをしていたのです。


「お父さん間違えてない?」から始まる思考のスイッチ

例えば、リビングで何気なくこんな風に話しかけます。

「おい、あそこにウサギが1羽(わ)いるぞ」

すると、子どもの頭の中でアラートが鳴り響きます。

「え?なになに?1羽、2羽って鳥の数え方でしょ?お父さん間違えてない?」

そうやって子どもが自分の頭で考えて「質問」してきたら、お父さんの勝ちです。ニヤリとしながら、「いやいや、実はね……」と、ウサギを「羽」と数える由来を説明します。

同じように、「猪は牡丹(ぼたん)、鹿はもみじ、馬は桜って言うんだよ」といった、一見すると関係のない言葉の単位や文化を、あえて会話に折り込んでいきました。

目的は、珍しい単位を暗記させることではありません。


聞いているときに疑問を持ち、それを『ま、いっか』で終わらせない。

疑問に思ったことは「自分の頭で考えた言葉で質問する」という癖をつけるためです。


「ただ聞く人」と「質問できる人」の決定的な違い

この「会話のトラップ」を繰り返していると、子どもの話の聞き方が劇的に変わります。

ただぼんやりと「人の話を聞く」のではなく、「今聞いている話に、何か矛盾や疑問点はないか?」というアンテナを常に張り巡らせて聞くようになるのです。

最初からそんなことが出来る子はいないと思います、いや、大人でもいないと思います。


知らないことを恥ずかしいと思っているのでしょう。

知らないことは恥ずかしいことではありません、もちろんすでに習ったのに、「知りません」というのは、ちょっと違うと思いますが、「知らないことを知らないという」ことはとても大切なことだと思います。


知らないことをほおっておかず、質問ができるようになると、驚くほどメリットがあります。

  1. 理解したところと、理解できないところがハッキリする

  2. 「全部わかったつもり」にならず、「ここまでは分かるけど、ここから先が謎だぞ」という境界線が自分の中で明確になります。

  3. 知ったかぶりをしなくなる。(むしろ知ったかぶりの方が恥ずかしい)

  4. 圧倒的に論理的思考が身につく


疑問を相手に伝えるためには、「何がどう分からないのか」を相手に理解してもらえるように、質問の内容を自分で組み立てなければなりません。そのため、頭の中が勝手にロジカルになります。(※ただし、相手の揚げ足を取るような意地の悪い質問にならないように。)


自分の言葉で、声に出して質問するというのは、子どもにとってはかなりハードルの高い行為です。下手をすれば「え?そんなこともわからないの?」と周りに思われ、大恥をかくかもしれない「諸刃の剣」だからです。


だからこそ、小学生のうちに家庭という安全な場所で「質問する楽しさ」を経験し、ハードルを下げておくことが、中学、高校、そしてその先の人生で大きな差になります。


最初は「授業のあとのコッソリ質問」でもいい

とはいえ、学校の授業中にみんなの前でパッと手を挙げて質問するのは、最初はやっぱり勇気がいるものです。

なので、子どもにはこう言っていました。

「みんなの前で手を挙げなくてもよか!授業が終わったあと、先生のところへ行って、質問してごらん。」

少なからず何らかの疑問はあるはずです、私は、「授業終わりに必ず一つ質問することを考えながら授業を聞いてみて。」と話していました。

夜ごはんを食べているときに、どんな質問した?と聞くと、最初の内は、質問していないのですが、それは何がわからないのかわかっていないからなんです。

次に私はこう言いました「質問を考えるために授業を聞いてごらん」

「明日は、一つ必ず質問してきなさい」と言うと、一生懸命聞いて、先生の話でよく分からないところを探します、一生懸命聞いていれば、必ずわからないところがあるはずです。


どんなに完璧に理解できて、質問することがなければ、「自分ならこう考えるけれど、その方法でも合っていますか?」という疑問は必ず湧いてくるものです。

先生を捕まえて質問しにいく子を、先生が嫌うはずがありません。「しっかり話を聞いてたんだな」と、むしろ喜んで熱心に教えてくれるようになります。


賢い子は、家庭の「わからない」から作られる

我が家のリビングは、いつも「わからない」を意図的に作っていました。

学校で習っていない、または習わないことを会話の中にちりばめるのです。


親がすべてを先回りして教え込む必要なんてありません。むしろ、ちょっとした「おかしな会話」をちりばめて、子どもを挑発してあげるくらいが丁度いいのです。

「話を聞き、興味を持ち、疑問をそのままにしない」

質問してこないときは、「あれ?今の話、わかった?あの言葉の意味わかった?」と聞き、わからないようであれば、その場で教えたり、一緒に国語辞典で確認するようにしました。


このサイクルが家庭で身についた子は、塾に行かなくても、学校の授業を誰よりも深いレベルで吸収し、勝手に「自走」してトップへと駆け上がっていきます。


次回
第19話は「マジック係」の次男に見る、もう一つの才能の伸ばし方。


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