「へそで茶をわかす」ことはできないが、おなかのなかの生命科学はいま興味深い

はじめに
このところ生命科学の分野で興味が継続しているのが消化器官。とくに腸のはたらき。本来の研究内容とは多少はなれているが、この組織や器官のはたらきは奥深いものがある。ましてやここ最近の進展たるや目を見張るほど。もしかしたら脳の中枢なみのだいじな情報発信の場かもしれない。
きょうはそんな話。
学びの機会に
このところ関連する・しないにかかわらず、ひろく生命科学いや科学の分野の進展を意識して情報収集。大学で学生をサポートする一方で、せっかくならばとともに学んでいるといった状況。こうして議論し合える環境はじつにはかどるし、啓発しあえて好適な場。
大学の所蔵する書籍や文献の量にははっきりいって目を見張る。総合大学と銘打っているのはこの点でもたしか。さすがに狭い自分の専門だけみると「たいしたことはない」といえそう。しかし森羅万象、専門領域だけでもたくさんあるわけだからそれらをうすくそろえただけでもかなりの数と量になる。
つまり学ぼうと思えばどの分野だって基礎基本は学べるだけの情報が集積している。それをそのまま放置するのはじつにもったいない。このクニのだれでもかんたんな手続きさえすればつかえるのだから使わない手はない。どの分野だって高校を出たほどの初心者に好適な本や資料が備わる。
おなかのなかは
本題からずいぶんそれてしまった。おなかのなかの話。腸のはたらきは小中学校でも学ぶ。おもに消化器官としてからだに必要な栄養素をたべものを消化・吸収して得る場。そう習ったはず。どなたでも日ごろから胃腸のぐあいは日々お世話になるわかりやすい器官としておわかりいただけるし、その知識だけでふだん生活するうえでなんら支障ない。
ところがその先の知識となると(もちろんわたしもふくめて)、意外とご存知ないかもしれない。じつは腸内には一連の細菌がいて、さまざまな働きをもつ。腸内細菌叢という。このようすが垣間見えてきた。
健康と絡む
どうも住まわせているニンゲンの健康などにけっこう大きく関わるのではという面で研究が進展しつつある。ふだんはわたしたちと協調して、ときに細菌どうしのこぜりあいがある。これが興味深い。
腸内のバランスは微妙なもので、さまざまな健康のバランスのくずれとこの細菌たちの分布や割合のあいだにいろいろと関係がみられるそうだ。それに類する研究がさまざまおこなわれ、生命科学者のはしくれのわたしはへえ~と目を見張る研究報告に目を見張る。いずれもさまざまな学術論文として投稿されつづけ続報も出ている。
情報のやりとり
腸だけではないのだが、どうもからだの各器官、組織、細胞は脳をふくめて情報をやりとりしているらしい。このようすがつぎつぎにあきらかにされつつある。腸とて例外でなくむしろ脳にまさるとも劣らないほど情報の集積センターとしての地位があるらしい。それはそうかもしれない。
腸内にはさまざまな外部から取り入れる物質が否応なく通過、集積する。それを腸内にいる細菌たちとともにああでもない、こうでもないとやり取りしているはず。日々取り入れるものが違えば、からだの状況も異なる。その時々に応じて臨機応変にからだの多方面と情報を交換し合いながら対応しているに違いない。これはじつにおもしろい。
おわりに
なにか奥歯にものがはさまったような話で申し訳ない。具体的な話として逐一とりあげたいが、そのなかからひとつとりあげるだけで文字が埋まってしまう。上にあげた用語だけで検索されるとさまざま啓蒙してもらえるだけの情報が学術機関発で得られるからそちらを拝見いただきたい。本記事の書物なども一例。わたしはあくまでもツアーガイド役。
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