そろそろ地のやさいの端境期をむかえるので多めに買っておくことにした
はじめに
昨年、秋に播種したやさいは最盛期を過ぎ、白菜などはとうだちしはじめた。冬やさいが終わり、いまは播種して苗を定植して大きく育てる時期。5月の連休明けのころから、今度はこうした夏やさいのシーズンをむかえる。
畑を耕していた頃のわが家では、この4月はじめは毎年やさいが枯渇する。山の山菜や畑のトウ立ちしたものの芽をむしって食べていく始末。そのときの記憶が残るため、店でやさいがならぶとこれからしばらく高くなると思い、多めに買っておく。
きょうはそんな話。
アブラナ科
年明けからしばらくはアブラナ科のやさいの多くはいくら蒔いてもすぐにとう立ちしてしまう。それを知ってからは、それ以外の夏やさいやいも類を中心に苗を育てて植えつけていた。すこしばかり早めに播種して、他の方よりもわずかにはやめの初物から最盛期手前で露地ものを売るねらい。
販売所での価格をこちら主導で決められる。よくできた場合には強気気味で価格設定。するとまわりの生産者の方々もそれに合わせてわりと高めで値をつけていただける。地元の生産者を保護するうえで、必要な価格を維持するのはたいせつ。販売所で最初から「安すぎる」値をつけるのは生産者だけでなく販売してくださる店にとっても結局はよくない。
はじめて置かせてもらう販売所では、おなじやさいを置く方々の値段をみていちばん高い値段で入れるのが一応の作法。見てくれが多少悪くても残りものわずかのタイミングで出せば売れるし、そんな時間を見計らって置くこともあった。商品が少なくなると目立つことができるから。
キャプションをつけて
基本的にこの春と秋の育苗の時期は地の野菜たちの端境期。とくに4月はじめのこの時期に何を生産して売るかの作戦を前の年の夏頃に練る。つまり前の年の売れぐあいを評価しつつ、どうすれば端境期を乗り越えて、月々の売上を平準化するかを考えた。
見てくれがわるいことを気にせず、栽培法へのこだわりや生産手段など法律、規則、ルールに基づいて、可能な範囲でラベルやたのしいキャプションをつけて差別化を図る。このあたりはくふうしだいでいろいろ試せて効果があるので知恵をしぼる。
販売所で時間があるときは買ってくださる方々のご意見を参考にさせていただくために、お話を伺う。商品の説明をすると納得していただけて、よく買ってくださる。それは店も歓迎とのことで、ならべ終わったあとにすこしでも店に立つ。なかには「あなたの名前入りの◯◯を買いに来ました。」と言ってくださる方にお会いできるとほんとうにうれしい。
おわりに
当時は4月の端境期にはハーブ類に目をつけた。これらはわりと気候が温暖な時期に旺盛な生育を示すものが多い。春から夏のあいだ、わたしのブランド名で店にならべていく。その多くはその販売所でほぼはじめてならぶものや、それまであまり種類が多くなかったこともあり、けっこうひきあいがあった。一般消費者にくわえて、料理店やレストランの仕入担当者の方がけっこう購入されるとわかった。
こうした情報が入るのもそれらの販売所ならではといっていい。端境期をしのいで活かすか、わりとチャンスと思えるようになってから前向きに捉えられた。
いまは買う立場。店で半分に切られてとうだちした芽をまん中にもつ白菜をながめて、そんな端境期がことしもやってきたと思った。
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