20年以上前の茶髪は想像以上の冒険だった|時空ラボ
はじめて髪を染めた経験は20年以上昔のことなのですが、話題が古すぎて、今回の「#髪を染めた日」キャンペーンの趣旨と合っていますでしょうか。
いずれにせよいい機会なので、自分が最初に髪を染めたときの話を振り返ってみたいと思います。
◎男性の茶髪はギリギリ
そのころも実は、茶髪は珍しくありませんでした。
ただ、市民権を得ていたとはいいがたく、まだビジネスの現場では賛否両論あったのです(特に男性)。
私はどちらかというと内向的な性格で、だからこそ「見た目で自己発信する必要がある」、そんな風に考えていたと思います。
美容院に行って「髪を茶色にしたいんですけど……」と伝えました。
すると「どれくらいの明るさがいいですか?」と聞かれて、「んん?」となったことを覚えています。
「茶髪といっても、赤っぽかったり、オレンジっぽかったり、いろいろあるんですよ」と美容師さん。
あまり明るすぎると悪目立ちしそうだし、とはいえ茶髪にしたことをアピールしたい気持ちもあります。
美容師さんには「無難にお願いします」というニュアンスをくみ取ってもらい、髪を染めてもらいました。
◎初の茶髪に思い切り酔いしれたが……
結果はというと、自分が生まれ変わったようで、とても嬉しかったです。
我ながら「いい感じじゃないの?」という思いでいっぱいで、翌日の出社を心待ちにしていた記憶があります。
とはいえ月曜の朝、いざ玄関を出ようとするとびびりました。
「ちょっと茶色過ぎたかな」
「周囲にどう思われるんだろう」
「僕はそもそも小心者のくせに……やんちゃし過ぎたかも」
やや伏し目がちにタイムカードを押し、できるだけ気配を消しながら自分の席に着きました。
◎目ざとい総務のおばちゃん
そういうときに目ざといのは総務のおばちゃんです。
おばちゃんといっても総務部長で、社長とタメ口がきけるくらいの大御所でした。
「ちょっと!」
「それ、どうしたの?」
「髪が茶色いじゃない!」
職場に緊張感が走ります。
私は即座に覚悟を決めました。
今日家に帰ったら、髪を黒く染め直そうと。
◎空気を変えたひと言
「いいじゃない、それ。似合っているわよ」
総務のおばちゃんの鶴の一声で周囲の空気が変わりました。
大げさですが自分の茶髪は無事、市民権を得たということです。
この話にオチはありません。
でも20年前は茶髪にすることがどれだけ勇気のいることだったか……。
いまはいろいろ楽しめてうらやましいなあ、と思った次第です。
