「起業して食べていけますか?」というご質問
私の事務所に起業前の許認可のご相談をいただいた方に「なぜ、うちに相談に来られたのですか?」と聞くと「ホームページを見て、起業してからいろいろご苦労されたのを拝見したので、自分の起業の相談もしたくて・・・」と言っていただく方がかなりの数いらっしゃいます。
noteの自己紹介でも書きましたが、私はいろいろ地味な事業に手を出して地味に失敗を重ねてきました。
「大きな勝負に出て巨大な借金を抱えて、一発逆転で大成功して返り咲いた」わけでもなく、地味な失敗を繰り返して、たまに地味にリカバリーしながら、よろよろと今に至っています。
よろよろと何とか食べていけるくらいにやっている人の方が相談しやすいのかもしれません(笑)
そんなご相談の中でよくあるご質問を何回かにわけてご紹介したいと思います。
第一回目は一番多いご質問を紹介します。
「起業して食べていけますか?」

私がお受けしてきた起業相談で、ダントツの1位を占めるご質問です。
私が『はい』と答えても『いいえ』と答えても、『なぜそんなことがあなたに分かるんですか』と納得されないと思うのですが、それでも聞かずにいられないご質問なのだと思います。
この問いに対する私なりの考え方をお伝えします。
「人のためになる商品・サービス」を提供できるかが本質
事業を成り立たせる本質は、「人のためになる商品やサービス」をお客様にお届けできるかどうかにあります。
「人が欲しがっているサービス」「人が喜ぶサービス」「人が便利だと感じる商品」「人が困っている時に助けになるサービス」。
これらはすべて「人のためになる」ことです。
こうした商品やサービスをお客様に提供することで、その満足度と同等の「お金」が対価として入ってくるのだと考えています。
つまり、「人のためになる商品やサービス」を提供できれば、その満足度と同等の収入につながりやすくなります。
逆に、ご自身が「これは売れるはず」と思っていても、お客様が「自分のためになる」と感じてくださらないものは、なかなか売上には繋がりにくいものです。
答えは「起業前」ではなく「行動の結果」として出る

私自身、起業した当初はほとんど仕事がなく、毎月赤字が続くような状態でした。
とても食べていける状況ではありませんでした。
そういう中で、「こんなサービスはどうかな」「あんな切り口で提案したらどうかな」と毎日毎日考え、トライ&エラーを繰り返すうちに、少しずつ収入が形になってきました。
ですから、「食べていけるだけの収入ができるか」という問いの答えは、起業前にあらかじめあるものではなく、ご自身の考えと行動の結果として「食べていけるだけの収入ができた」または「できなかった」という形で後から出てくるものだと思います。
最初から確実な答えを求めると、いつまで経っても一歩を踏み出せなくなってしまいます。
40〜60代だからこそ持っている「経験という資産」
40〜60代から起業される方には、20代の起業者にはない強みがあります。
それが「経験」です。
長年のキャリアの中で身につけた専門知識、業界の人脈、お客様や取引先との関わり方、トラブル対応の引き出しなど、目に見えにくいけれど確かな資産がご自身の中に蓄積されています。
この経験を「人のためになる商品・サービス」にどう結びつけるかが、40〜60代の起業の鍵になると感じています。
まとめ
40〜60代から起業を考えられる方が、年々増えています。
早期退職をきっかけに新しい道に進む方、お子さんの教育費が一段落して自分のための時間を持てるようになった方、長年のキャリアを活かしてセカンドキャリアを設計したい方など、ご事情はさまざまだと思います。
起業をするにしても、しないにしても、ご自身が出来る事と出来ない事、経験の棚卸しなどを一度整理して考えられるのが良いと思います。
