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お餅が買えない戦士

今いる病院は、大阪でも大きい方の病院。
でも「うちじゃ分らんので癌センターに紹介状書くね。」となった。

わたしたちはゆきりんが大好きなので、寂しい気持ちもあったが、仕方ない。
癌センターは、癌のプロ集団ですから。
きっと原発も見つかって、治療も始められる。
「餅は餅屋」なのである。

でも、まさかの餅屋に断られた。
餅屋が餅売ってくれないとか、あるん!?
癌の人間が癌センターにお断りされるとか、あんの??!!!
無慈悲!!!

「膠原病内科がなく、対応できない」というのが理由だった。
がん治療により免疫が下がると、夫の持病が悪化する可能性が高いけど、その時に、うちじゃ何もできない、と。

夫は「良かったー!オレ、ゆきりんがいいもん」とか言っていたが、そんな問題ではない。
バカなのか?わたしはこんなに凹んでいるのに!
「だってどうせ、すること変わらんやん。ほんならやっぱり、ゆきりんがいい。その方が治る」
ポジティブ!いいね!信じるその心、いいね!
でも貴方、餅屋にお断りされる逸材なんやぞ!?

ただ、夫がポジティブバカで助かったのも事実。
夫に悲観されたら、この先やっていけない。
このままポジティブバカで居続けてほしい。
わたしはこのポジティブバカを、ポジティブバカのままでいられるように、守らねばならぬのだ。

わたしが、夫のことを書き留めようと思ったのは、この頃、5月の中旬。
人にはそれぞれの地獄があるとは理解はしているが、なかなか珍しい地獄かもしれない。
調べても調べても、「当事者」としての参考がなくて、ただその事実に絶望するだけだったから。
だから、こんなヤツがいて、それを見ているヤツがいたという、だだの記録を書こうと。
わたしが困ったから、困った誰かが見つけてくれればいいな、と。
それが、5年後でも10年後でもいい。
その時は、もっと医療は発展してるだろうけどさ。

ちなみに、夫とわたしの地獄だって、全然違う。
ジョブでいうと、戦士と白魔術師くらい違う。
実際、「プレイしてる人」と「プレイしてる人をただ見てる人」ですし。
ポジティブバカだって、演じていてくれているだけかもしれない。
でも、「当事者」ではないかもしれないけど、誰かの何かの参考になればいいなと思い、ネットの海に駄文を放出している。

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