見出し画像

キミに捧げた「ボクのオリジナル選曲 カセットテープ」…にドン引きされた~記憶のフシギ~

中学高校の6年間、男子だけの全寮制。

これだけで、かなりバランスの崩れたニンゲンが出来上がる下地は出来上がっていた。

大学に入った途端に、男女が同じ教室で机を並べて学ぶ…
30センチも離れていない距離で、女子が、しかも同世代の。
髪を書き上げるたびに、シャンプーだか体臭だか、フェロモンだか、よーわからんが、鼻から甘ぁい香りがこみあげてくる。

女子と一緒に歩く、お茶をする…
それはつまり、「交際」「カップル」「結婚」への、道程に他ならなかった。

ましてや車でドライブ…
未来を約束したようなもんだわ、こりゃ。
これって、「つきあっている」ってことだよね?
当時のワタクシは、鼻血を押えながら、そう考えていた。

だから、その助手席に座る彼女のために、「特別な音楽」で、自分の意志を表現していた。

その当時はやっていた流行の邦楽を4割。
流行りの洋楽は6割。

前半は軽く、明るい選曲が占めている。
そして、後半に近づくにつれて、時代の波に流されないバラードを織り込む。

そのバラードが終焉を迎える頃、
ヴォーカルの声が、絶叫に変わるであろうその頃、

「あ、今日はバイトだからもう帰るね!じゃあまた!」

と、カノジョら(*複数形であることが悲しさを増す)は、脱兎のごとく助手席のドアを開けて、街へと帰っていく。
ある女子は、パワーウィンドウを前回にして、そこから身を乗り出して去っていった…

ある程度オトナになって分かった。
ボクは結構…「キモイ奴」だったと。

そんな悲しくもおどろおどろしい記憶を持つワタクシが、今では「記憶の講師」なることを生業にしているとは、当時助手席のパワーウィンドウから貞子のようにはいつくばって、車外に逃げていったカノジョは、知る由もないだろうな…

人は変われる。
それを実証している人生でごぜぇますだ、お代官さま。

お後がよろしいようで。



いいなと思ったら応援しよう!

【記憶の講師】×【自分史作成アドバイザー】平木 元基(ひらき げんき) ご縁があって「チップ」いただけたらば、記憶力UP/自分史の作り方など、コンテンツの拡充やオンラインコンテンツへの投資へと活用させていただきます! どうぞ、よろしくお願いいたします!