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忘れる私 vs 覚えている私

あれ、今日のお昼何食べたっけ?

絶望的に物忘れがひどい。
 
数時間前に食べたものを思い出すのに、数十秒かかる。昨日のランチだと、覚えていないことさえある。 

40を過ぎたころから、健忘症ではないかというような出来事が増えた。
 
仕事でもプライベートでも何かパッとひらめいたと同時にパッと消える現象だ。 

なので、このネタ使える!と記事のアイディアが浮かんだときは、即スマホにメモしないと数分後には消えてしまう。 

相手がいる場合は、「私、アルツハイマー入ってますよね」と忘れていたことに対し、笑ってごまかすけど、内心は危機感で一杯だ。 

「これって老化?」と真剣に考えたけれど、たぶん違う。自分で出した答えは、注意散漫すぎるということだ。 

次から次へとアイディアが上書きされていくので、どこかで停止ボタンを押さないと、そのままストーリーが進み、巻き戻しができない。結局、中身はなんだったっけ?となる。

都合の良い解釈をすると、かなり頭の中が忙しいということだ、笑。

そんな時、ふと映画メメント(Memento)を思い出す。10分しか記憶を保てない主人公が、妻を殺害した犯人を捜すストーリーだ。彼は、”過去の自分が現在の自分に向けてメッセージを残すため”に、体にタトゥーを入れたり、出会った人や訪れた場所をポラロイドカメラで撮影して、メモを添えることで、手がかりをたどっていく。

まあ、私はおそらくその主人公のような記憶障害ではない。というのも、彼とは決定的に違うことがあるからだ。

どうでも良いことを執念深く覚えているということだ(まあ、ランチもどうでも良いことではあるけど、笑)

あの人は、あの時あの場所でこんなことを言った、と風景や表情ごと、頭の中に鮮明に残っている。

家族や友人とも「言った・言わない」論争に発展することがあるけど、自分に刺さる言葉は、忘れたいことも含め、絶対忘れない。

記憶力を使い分けられたら楽だろうな」。スマホのメモを開くたびにそう思う。
 
いや、自分はクリエイティブなんだから仕方ない――そう言い聞かせることにしよう、笑。
 
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