ゼレンスキーは独裁者?ヒーロー?―トランプとの会談から
本日未明のアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談においての激しい応酬が話題になっている。
私自身、新聞を読むだけで、外交や政治の知見を持ち合わせていないので無責任なことは言えない、けど、何か「ショー」を観ている感じだ。
トランプはトランプで、あのままの人だし、ゼレンスキーも日本の首相と違い、忖度しない人、そして策士だ。
副大統領のヴァンスがけんか腰に口火を切ったことで、トランプも参戦して今回の”TVショー”になってしまった。
(ヴァンス副大統領)
“Mr. President, with respect, I think it’s disrespectful for you to come into the Oval Office to try to litigate this in front of the American media. Right now, you guys are going around and forcing conscripts to the front lines because you have manpower problems. You should be thanking the president for trying to bring an end to this conflict.”
<…(ゼレンスキーに向かって)大統領、あなたがアメリカのメディアの前で訴えるためにホワイトハウスにくるのは失礼だ。あなた達は、兵士が不足していて、徴兵を前線に押し出している。この紛争を終わらせようとしているトランプ大統領に感謝すべきだ>
(トランプ大統領)
“中略… But you see, I think it’s good for the American people to see what’s going on. I think it’s very important. That’s why I kept this going so long. You have to be thankful.”
<中略…ここで起きていることを米国民にみてもらうのは良い。だからこんなに長く口論しているんだ。あなたは感謝しなくてはならない>
(ゼレンスキー大統領)
“I’m thankful.”
<感謝している>
(トランプ大統領)
“You don’t have the cards. You’re buried there. People are dying. You’re running low on soldiers. It would be a damn good thing, and then you tell us, ‘I don’t want a ceasefire. I don’t want a ceasefire, I want to go, and I want this.’ Look, if you can get a ceasefire right now, I tell you, you take it so the bullets stop flying and your men stop getting killed.”
<あなたにはカードがない。すでに終わっている。人々は死にかけている。兵士も減っている。あなたが我々に「停戦したくない。このままが良い」と言っている。すぐに停戦すれば、弾が飛び交うことも国民が殺されることもなくなるだろう>
(ゼレンスキー大統領)
“Of course we want to stop the war. But I said to you, with guarantees.”
<もちろん、戦争を終えたい、だけど、保証付きが条件だ>
(トランプ大統領)
“Are you saying you don’t want a ceasefire? I want a ceasefire.”
<停戦したくないといっているのか?私は停戦したい>
しばらく、トランプによる罵倒が続くのだけど、ここまでくるといじめっ子だ。
トランプ支持派はさておき、今回の一連の報道に対するアメリカ人のコメントをみると、やはりトランプやヴァンスに対する批判も目立つ。そして欧州諸国はゼレンスキーに対して、支持を改めて表明している。
ゼレンスキーはトランプ相手に怯むことなく、勇敢だったという賞賛もある。
Xでもつぶやいたけど、米メディアによると、この激しい応酬の後、予定していたランチを待っていたゼレンスキーに対して、ルビオ国務長官は、ホワイトハウスを去るよう伝えたらしい。
スーツを着ていないゼレンスキーに対しトランプは不快感を示したという報道もある。
先週、ゼレンスキーは、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟と引き換えに、大統領の座を手放すことも辞さないとの考えを示した。
これだけ聞くと、ゼレンスキーは大国(ロシア・アメリカ)に屈することなく、命をかけて自国を守ったリーダーとして永遠に語り継がれるだろう。
とはいえ、国民は何年も戦時下におかれ、疲弊しているはずだ。
彼は、「独裁者」なのか、「ヒーロー」なのか。
いつか歴史が証明するだろう。
*画像はWikipediaより引用
