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voice_miwa0401
10秒前の私―あれ、何だったっけ?
10秒前に考えていたことを、もう思い出せない。
そんな瞬間がある。
大切なことを忘れて、どうでもいいことを覚えている。
そんな感覚、皆さんにもないだろうか。
私にとっては日常茶飯事だ。
会員登録した際のパスワード、習得した“はず”の専門知識、見覚えがあるのに思い出せない人の名前。
いつの間にか、頭の中からすり抜けていく。
その一方で、どうでもいいこと(あるいは消したい記憶)ほど、なぜかしぶとく残っている。
最近とくに深刻なのが、noteで書こうと思ったアイディアだ。
自分では「これはイケてる」とひらめいたはずのストーリーが、30秒後には跡形もなく消えている。
もう二度と出会えない誰かを失ったような、オーバーともいえる喪失感さえ覚える。
年のせい? 健忘症?
心配になって調べてみると、脳には数秒から数分ほど情報を保持する「短期記憶」と、エピソードに紐づいて残る「長期記憶」があるらしい。
どうやら、私のひらめきは短期記憶の中で消えているようだ。
短期記憶の情報を長期記憶に移すには、繰り返すか、書きとめるしかない。
お風呂の中ではどうしようもないけれど、とにかく思いついたらその瞬間にスマホのメモに打ち込むようにしている。
どうでもいい記憶は残るのに、大事なひらめきだけ消えるというのは、どういうこと?
性格だけでなく、脳の中まで皮肉屋のようだ。
