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「このファイルだけ、出てこないんですけど」——日曜21時、コンビニのコピー機の前で

日曜の21時。

翌朝に持っていく資料を、コンビニで印刷するつもりでした。USBメモリを挿して、画面の「プリント」を選ぶ。ファイルの一覧が出る。

——その画像だけ、一覧にない。

PDFはある。さっき入れた写真もある。でも、いちばん必要な1枚が、そこにない。

USBを挿し直す。もう一度挿す。出てこない。

家のパソコンでは、ちゃんと見えていました。ダブルクリックすれば開くし、資料にも貼れていた。だから最後まで、これが問題になるとは思っていませんでした。

ファイルの名前の、いちばん最後。.webp と書いてありました。

週末の「印刷しに行く」には、後がない

土日の用事には、平日と違うところがあります。

やり直しの相手がいない

平日なら、会社のプリンタで刷り直せる。同僚に「これ印刷しといて」と頼める。うまくいかなければ、翌朝でもいい。

でも日曜の夜のコンビニには、それがありません。目の前にあるのは機械だけで、機械は理由を教えてくれない。ただ、その1枚だけが一覧に出てこない。

子どもの学校の提出物。町内会の回覧。趣味の作品。翌朝いちばんで出す資料。——週末に印刷しに行くものは、たいてい「明日の朝までに要る」ものです。

パソコンでは、ちゃんと見えていた

.webp(ウェッピー)は、Googleが作った画像の形式です。同じ見た目でもファイルが小さくなるのが特徴で、Google自身の説明でも、JPEGより平均で約30%小さくできるとされています。

サイトを速くするための形式なので、いまは多くのWebサイトがこれで画像を配信しています。

そして、ブラウザで「名前を付けて画像を保存」を選ぶと、配信されたそのままの形式で保存されます。つまり、そのサイトがwebpで配信していれば、手元に落ちてくるのも .webp です。

こちらは何も選んでいません。「画像を保存」を押しただけ。ファイル名の末尾なんて、普通は見ません。

厄介なのは、そのあとです。

ここまでは通る、という感覚が、いちばん嘘をつく

.webp は、途中まで、ちゃんと通ります

  • ブラウザにドラッグすれば、開いて見える

  • Windowsの「ペイント」でも開ける

  • デスクトップ版のWordやPowerPointなら、貼り付けられる(Windows 10 1809以降+Officeの新しめのバージョン)

一方で、環境によっては最初からつまずきます。Windowsの「フォト」で開くには追加の拡張機能が要る場合があり、Web版のOfficeでは扱えないことがあります。

つまり、開ける環境と開けない環境が、まだらに混ざっている

これがいちばん質の悪いところで、自分の手元でたまたま「開けて、貼れて」しまうと、問題があること自体に気づけません

そして落ちるのは、いつも最後です。印刷するとき。入稿するとき。フォームに出すとき。——つまり、もう時間がないときだけ。

コンビニの対応表には、はっきり書いてある

コンビニのプリントは、対応形式が公開されています。読むと、けっこう厳しい。

セブン‐イレブンの店頭マルチコピー機(USBメモリなどを持ち込む場合):

  • 写真プリント … Exif JPEG、JPEG・JFIF、Adobe JPEG、Exif TIFF、TIFF、BMP

  • 普通紙プリント(画像)… JPEG、TIFF(シングルページ)

普通紙プリントの画像は、JPEGとTIFFだけです。webpどころか、PNGすら対応表に入っていません

ネット経由の「netprint」なら少し広く、画像はJPEG・PNG・マルチページTIFF。ただしフォト用紙の写真プリントはJPEGのみ

ローソン・ファミリーマート系の「ネットワークプリント」は、JPG・PNG・PDF。

どこにも .webp はありません。対応していないのではなく、そもそも表に載っていない。だから機械は「非対応です」とすら言わず、ただ一覧に出さない。

日曜の夜、2分で直す

やることは、変換だけです。

1. webpをPNGに戻す
freetool.jp/image/webp-to-png にファイルをドラッグしてDownload。透過(背景が抜けている部分)もそのまま残ります。ネットワークプリントやnetprintなら、ここまでで通ります。

2. 店頭のコピー機に持ち込むなら、JPGまで落とす
freetool.jp/image/png-to-jpg
上の対応表のとおり、普通紙プリントも写真プリントもJPEGが確実です。USBで持ち込むなら、こちらまでやっておくと迷いません。

どちらもブラウザの中だけで終わります。アプリを入れる必要も、会員登録もありません。日曜21時のコンビニの駐車場で、スマホからでもできます——というのが、この2つを紹介している理由のほぼすべてです。

ついでに、根本から止める方法もあります。ブラウザの拡張機能を入れると、「名前を付けて画像を保存」のときにJPGやPNGを選べるようになります。毎週これで困っているなら、そちらのほうが早いです。

人事の側から、同じ場面を見ていました

私は前職で人事をしていました。

人事の仕事は、思っているより「印刷して配る」が多い職種です。説明会の資料、面接官に渡す評価シート、研修のテキスト。

そして何度か、こういうことがありました。

前日に作った資料が、当日の朝、1ページだけ画像が真っ白で出てくる。あるいは印刷そのものが通らない。原因をたどると、たいていネットから拾ってきた画像を、そのまま貼っていた

作った本人の画面では、ちゃんと見えているんです。だから直前の確認でも気づけない。気づくのは、刷った紙を手に取ったときです。

だからいつからか、資料を人に渡す前に、ひとつだけ確認するようになりました。

「この中に、自分で作っていない画像は入っているか」

入っているなら、形式を見る。それだけで、当日の朝の事故はほとんど消えました。

こんな人に、使ってほしい

  • 週末に、コンビニで印刷する予定がある人

  • 子どもの学校・園・PTA・町内会の書類を、家のパソコンで作っている人

  • ネットで見つけた画像を、資料やチラシに貼ることがある人

  • 写真プリントや年賀状を、ネットで注文する人

  • 提出フォームで「アップロードできません」に一度でも遭ったことがある人

日曜の夜に2分。それで、月曜の朝いちばんの「印刷できてない」が消えます。

webpをPNGに戻す: freetool.jp/image/webp-to-png

さいごに

.webp は、悪い形式ではありません。むしろWebを速くするために、よくできた形式です。

ただ、Webの都合で作られた形式なので、Webの外に出た瞬間に、行き場がなくなることがある。コンビニのコピー機も、印刷所も、提出フォームも、Webの外側です。

「保存できた」と「使える」は、別のことでした。

——日曜21時のコピー機の前で、それを知りました。

FreeToolを使ってみる: https://freetool.jp/

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参考:

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