"終身雇用"って保険じゃあるまいし―「終身」っていつまでのこと?|キャリア迷子の50代
「終身雇用」という、不思議な言葉
今の時代、よく耳にしませんか?
「終身雇用は崩壊した」って。
でも50才を越えて、キャリア迷子に陥ってから、ふと思ったんです。
そもそも、終身雇用の『終身』って、いったい何だったんだろう?
終身保険じゃあるまいし、死ぬまで会社が面倒を見てくれるわけでもない。
それなのに、どうして"終身"なんて大げさな言葉を使っていたんでしょうね。
昔の定年は55歳ですよ?
わたしが社会に出た頃でさえ、60歳を超えて働ける人なんてごくわずか。
それでも「終身雇用」という言葉は、まるで安心のシンボルのように、私たちを支えてくれていました。
この記事では、終身雇用の言葉と、あの頃の人と人との関係性について考えてみます。
言葉が置き去りにされた
AIで調べてみたら面白いことがわかったんです。
日本の平均寿命が55歳だったのは1950年代頃。
会社員の定年が55歳に設定されたのも、ちょうどその頃の1960年代なんですって。

つまり当時は、定年まで働けばだいたい「終身」に近かったわけです。
言葉通りの意味だったんですね。
でも時代は変わった。
平均寿命は延び、私たちは定年後も生きる時代になった。
けれど、言葉だけが、そこに取り残されてしまった。
そして、その取り残された「終身雇用」という言葉の安心感は、日本のサラリーマン社会を支え続けた。
そう言っても過言ではないかもしれません。
「約束」ではなく勝手な「期待」?
「終身雇用」という言葉が与えてくれた安心感は、実は最初から『約束』ではなく、勝手な『期待』でしかありませんでした。
バブルが弾けた。
リストラが始まった。
出向という名の左遷も増えた。
気づけば「終身」どころか、定年を迎える前に会社を去ることになるかもしれない時代に変わっていった。
わたし自身、降格という現実を通して痛感したんです。
会社は永遠の居場所じゃない
当たり前のことなのに、なぜかそれまで気づかなかった。
いや、気づきたくなかったのかもしれませんね。
「家族のような会社」には、"ぬくもり"があった
でも、私が社会に出た30年ほど前の「終身雇用」という言葉には、不思議な"ぬくもり"がありました。
会社が家族のように感じられたのも、あの言葉があったからではないでしょうか?。
社内旅行で上司のカラオケを延々と聞かされても、どこかで「みんな同じ船に乗っている」という感覚があったんですよね。

あれは日本的な「ぬくもり」だったんだと思います。
わたしは、そのぬくもりを嫌いじゃなかったんですが・・・
結局、「終身雇用」っていう言葉は『会社も人もお互いに都合のいい期待』だったんでしょう。
でも、「家族のような会社」という言葉のもとで、みんなが自分の居場所を信じていた。
だから一生懸命働けたし、上司の無茶ぶりにもなんとか耐えられた。
そのぬくもりがあったから、頑張れたんだと思います。
そう考えると、悪い時代でもなかったのかもしれません。
終身じゃなくても、誠実でいたい
今の時代、雇用の形はどんどん変わってます。
会社に人生を預ける時代は、もう終わった。
それはもう、誰もが知っている事実です。
わたし自身も、これからは「会社に依存しない働き方」を目指してます。
会社という枠に縛られず、自分の力で立てるようになりたい。
でも――これから先、今の仕事を続けるにせよ、転職したとしても、
「人を信じて働く」という気持ちだけは、これからも持っていたいと思うんです。
終身じゃなくても、一期一会のご縁に誠実でありたい。
そんなふうに、今はしみじみ感じています。
さいごに
この記事を書きながら、ふと思いました。
『終身』という言葉があった時代は、たしかに不器用だったし、今と比べれば不便なことばかり。
会社のパソコンは複数人で1台。
インターネットもない。
携帯電話もない。
それだからこそ、人と人との関係はもう少し温かかったのかもしれない。
働くという行為の中に、少しだけ「人間くささ」が残っていた。
時代は変わっても、その部分だけは手放したくない。
でも正直なところ、今の職場にはもう、あの頃のような「ぬくもり」は残っていないんですよね。
あなたの職場には、まだ「ぬくもり」は残っていますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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