☕「この冬、あなたの心にも残り火は灯りますか。」☕
皆さん、こんにちは‼ 💖柊紅葉です💖
今年も、寒い日が続きますが、😟😟😟
皆さん、体調を崩さない様にご自愛下さい。😌😌😌
冬といえば。
毎日の雪かきが、欠かせません。😟😟😟
私も、朝早くから自宅の前を、
”完全防寒着” で、汗をかいています。💦💦💦
今日は、その時思った事を書いてみました。💕
少し長くなりますが、最後までお付き合い下さい。☺️
💖柊紅葉💖
――雪の町に、願いは降る
この町の冬は、優しさよりも先に、重さを連れてくる。
朝、戸を開ければ白い壁。
昨日の努力は、夜のうちにすべて飲み込まれる。
若い頃は笑って踏み出せた雪道も、
年を重ねるほどに、一歩一歩が「覚悟」になる。
それでも人は、生きるために外へ出る。
買い物へ、病院へ、仕事へ。
凍える風に背中を押されながら、
「誰か助けてくれたらいいのに」と、
心の奥でそっとつぶやく。
願いは、声に出さなくてもいい。
誰にも聞かれなくてもいい。
雪のように静かに、
胸の中で降り積もれば――
きっと、
それを拾い上げてくれる存在が、
どこかで目を覚ます。
これは、
そんな小さな願いが、
奇跡になった冬の話。
第一章:重たい朝と、遠い地響き
「……はぁ、またか」
早朝、窓の外を確認した芳恵(よしえ)は、深い溜息を吐いた。
昨夜から降り始めた湿った雪は、
一晩で玄関の引き戸を半分ほど埋め尽くしている。
65歳を過ぎてからというもの、
この白さは「綺麗」よりも「重荷」として目に映るようになった。
遠くで「ゴオォォ……」という地響きのような音が聞こえる。
町の大きな除雪車が、大通りの雪を力強く跳ね飛ばしている音だ。
あの大きな機械が通り過ぎれば、
道は魔法のように黒いアスファルトを覗かせる。
「あんな風に、うちの敷地も一瞬で綺麗になればいいのに。
……誰か雪かきを代わってくれたら、温かいお粥をご馳走するんだけどね」
独り言は、冷えた部屋の中に虚しく消えた。
芳恵は重い腰を上げ、使い古したスノーダンプを手に取った。
冷気で肺がキリリと痛む。
数回雪を運んだだけで、肩から腰にかけて鈍い痛みが走り、
呼吸が荒くなる。
若い頃は平気だったはずの作業が、今は命を削る修行のようだった。
第二章:白い来訪者
翌朝、奇跡が起きていた。
玄関を開けると、そこには完璧に除雪された道が、
公道まで一直線に伸びていた。
驚きで固まる芳恵の前に、一人の青年が立っていた。
真っ白な防寒着に身を包んだ彼は、
雪の精霊のように色が白く、透き通るような青い瞳をしていた。
「……あの、どちら様?」
「昨日、お粥をご馳走してくれるって言いましたよね」
青年は静かに微笑んだ。
その声は、新雪が踏みしめられる時のような、
不思議な響きを持っていた。
芳恵は戸惑いながらも、彼を台所に招き入れた。
約束通り、昆布だしを効かせた熱々の七草粥を出すと、
彼は「体の中に火が灯るみたいだ」と、
実においしそうに食べた。
それから、雪が降るたびに彼は現れた。
名前は「ユキ」というのだと教えてくれた。
彼は機械よりも正確に、それでいて音もなく雪を消し去った。
芳恵がふと見ると、彼が触れた雪は、
重さを失った光の粒となって空へ昇っていくようだった。
第三章:吹雪の夜の贈り物
ある夜、この数十年で経験したことのない猛吹雪が町を襲った。
家全体が震え、雪の壁が屋根に迫る。
芳恵は恐怖で震えていたが、
窓の外には、激しい嵐の中で黙々と踊るように腕を振るユキの姿があった。
「ユキさん、もういいわ! 中に入って!」
叫び声は風にかき消された。
ユキの体は、雪を消せば消すほどに光を増し、そして薄くなっていく。
彼は、この町に降り積もる「寒さ」と「人々の苦労」を、
自分の中に取り込んでいるようだった。
「芳恵さん。お粥、本当に温かかった。ごちそうさまでした」
ふっと、彼の姿が強い光の中に溶けた。
同時に、あれほど荒れ狂っていた風が止み、
世界に深い静寂が訪れた。
結末:春を呼ぶ温もり
翌朝、町の人々は驚愕した。
どの家の前も、まるで大きな機械が通った後のように、
完璧に雪が取り除かれていたからだ。
芳恵の家の玄関先には、小さな透明な石が一つ、落ちていた。
拾い上げると、それは氷のように冷たいはずなのに、
手のひらをじんわりと、優しく温めた。
季節が巡り、雪解けの泥の中から黄色い福寿草が顔を出す頃、
芳恵はある変化に気づいた。
長年彼女を悩ませていた腰の痛みが、
あの日以来、すっかり消えていたのだ。
「……今年も、お米を多めに用意しておかなくちゃね」
芳恵は、ポケットの中の温かい石をそっと握りしめた。
東北の厳しい冬の終わり、
空はどこまでも高く、青く澄み渡っていた。
(完)
作者あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
雪国の冬は、美しくもあり、同時にとても過酷です。
年を重ねるほどに、
「ただ生きること」そのものが
小さな戦いになる瞬間が増えていきます。
それでも、
誰かの一言や、
ほんの小さな親切が、
心を温めてくれることがあります。
この物語に登場する「ユキ」は、
雪の精霊でありながら、
実は――
私たちの身近にいる
“名もなき優しさ”の象徴です。
雪かきを手伝ってくれた誰か。
重たい荷物を持ってくれた誰か。
何気ない「大丈夫?」の一言。
そうした温もりが、
人生のどこかで、
きっと私たちを支えてくれています。
どうかあなたの胸にも、
消えない小さな残り火が
灯り続けますように。
また次の物語でお会いできたら嬉しいです。
💖柊紅葉💖
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いつも大変お世話になっております。
💖柊紅葉です。💖
noteを、初めてから少しずつフォロワーさんが、
増えてきました。☺️😌☺️
本当にありがとうございます。💕✨💕
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今回は、こちらの方々です。😍🎊😍
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お読みになってくださり有難うございます。よろしければ応援頂ければ幸いです。皆様が興味を引く様な記事を書き続けて行きたいと思って折ります。
今後もご期待下さい。❤️