糖質制限で「歩ける幸せ」を取り戻した63歳の記録
はじめに──「普通に歩ける」という幸せを失って初めて気づいた
あなたは、朝起きて最初の一歩を踏み出すことが怖いと思ったことはありますか。
私はあります。
29歳で初めて痛風を発症して以来、30年以上もの間、左足の親指の付け根(母趾MTP関節)の激痛と付き合ってきました。
発作が起きるたびに、歩けなくなり、靴も履けず、布団が触れるだけでも飛び上がるほど痛い日々。
「また来たか……。」
そのたびに、仕事も予定も中断し、自由に歩けることがどれほど幸せなのかを思い知らされました。
もし、今、あなたが、
痛風発作を何度も繰り返している
尿酸値が高く将来が不安
食事を見直したいが、何から始めればいいか分からない
糖質制限に興味はあるけれど、本当に効果があるのか知りたい
そう思っているなら、この記事は、きっと参考になるはずです。
私は医師ではありません。
しかし、一人の患者として、痛風に30年以上悩み続け、63歳になってようやく「歩ける幸せ」を取り戻すことができました。
今日は、その実体験をお話しします。
30年以上続いた痛風との長い戦い
発作は突然やってくる
初めて、痛風を発症したのは29歳の夏でした。
夜間、左足の親指の付け根に違和感を覚え、朝には激痛。
立つことも歩くこともできません。
「骨折したのでは?」
そう思うほどの痛みでした。
病院で診断された病名は「痛風」。
当時は、尿酸値を下げる薬を飲めば良くなると思っていました。
しかし、現実は違いました。
その後も、何度も痛風発作を繰り返し、30年以上にわたって、痛風は私の生活の一部になってしまいました。
仕事中も旅行中も、突然襲ってくる激痛。
「いつ発作が起きるか分からない」
その不安が常につきまとっていました。
痛風は足だけの問題ではない
痛風になると歩けません。
歩けないということは、
買い物へ行けない
通勤が苦痛になる
趣味を楽しめない
外出そのものが怖くなる
つまり、人生の自由が奪われるのです。
私は、何度もその現実を味わいました。
糖質制限との出会いが人生を変えた
「プリン体だけ」が原因ではないのでは?
一般的には、
「ビールを控える」
「プリン体を減らす」
という話をよく耳にします。
もちろん、それも大切です。
しかし、私は、それだけでは十分な改善を実感できませんでした。
そこで、読書を重ね、さまざまな情報を調べる中で出会ったのが「糖質制限」という考え方でした。
糖質を摂り過ぎると、インスリンが多く分泌され、その影響で尿酸の排泄が低下する可能性があることが知られています。
私は「一度試してみよう」と思い、食生活を大きく変える決断をしました。
私が実践した食事
私が現在も続けている基本は、とてもシンプルです。
ご飯を食べない
パンを食べない
麺類を控える
甘いお菓子を控える
清涼飲料水を飲まない
代わりに、
卵
納豆
豆腐
肉
魚
野菜
海藻
きのこ
チーズ
ナッツ
こうした低糖質食品を中心に食べる生活へ切り替えました。
特別な高価な食品は必要ありませんでした。
大切なのは「続けられること」です。
少食を取り入れたことで、さらに体が軽くなった
糖質制限を始めたあと、私は、もう一つの習慣も取り入れました。
それが少食です。
食べ過ぎは体への負担になる
以前の私は、
「3食しっかり食べなければ健康になれない」
と信じていました。
しかし、実際には、お腹いっぱい食べるほど、体は重くなり、眠気も強くなりました。
そこで、腹八分どころか、
「少し物足りない」
くらいで食事を終えるようにしました。
さらに、月に1〜2回ほど24時間断食も実践しています。
すると、
体重が減る
体が軽い
集中力が続く
朝の目覚めが良い
こうした変化を感じるようになりました。
もちろん、個人差はありますが、私にとっては、非常に相性の良い方法でした。
歩けることは当たり前ではなかった
痛風発作が起きなくなって最初に感じたこと。
それは、
「普通に歩ける。」
ただ、それだけでした。
でも、その「ただ歩ける」が本当にうれしかったのです。
駅まで歩ける。
スーパーまで歩ける。
散歩できる。
旅行にも行ける。
以前は、当たり前だったことが、私には特別な喜びになりました。
人は失って初めて、その価値に気づくものなのかもしれません。
私は63歳になって、その意味を深く理解しました。
痛風で悩む人へ私から伝えたい5つのこと
私が30年以上の経験から学んだことをまとめると、次の5つになります。
① 食生活は想像以上に重要
毎日の積み重ねが未来の体を作ります。
② 完璧を目指さない
100点より80点を長く続けるほうが効果的です。
③ 情報は自分で学ぶ
本や論文、専門家の意見にも触れながら、自分に合う方法を見つけることが大切です。
④ 記録を付ける
食事内容や体調、尿酸値、体重などを記録すると、自分の傾向が見えてきます。
⑤ あきらめない
私は30年以上かかりました。
それでも、改善の可能性はありました。
だから、あなたにも可能性があります。
※糖質制限や断食は、体質や持病、服薬状況によって適さない場合があります。取り入れる際は、必要に応じて、医師や管理栄養士などの専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
おわりに──63歳からでも人生は変えられる
私は、決して特別な人間ではありません。
30年以上、痛風に苦しみ続けた、ごく普通の一人の患者です。
それでも、食生活を見直し、糖質制限と少食を続けることで、「歩ける幸せ」を取り戻すことができました。
健康とは、何か特別な能力ではありません。
毎日、普通に歩けること。
好きな場所へ行けること。
痛みを気にせず、眠れること。
その積み重ねこそが、本当の豊かさなのだと思います。
もし、あなたが今、痛風や尿酸値の悩みを抱えているなら、今日の食事から、小さな一歩を始めてみてください。
その一歩が、数年後のあなたの人生を大きく変えるかもしれません。
あなたが、再び、痛みなく歩ける毎日を取り戻せることを、心から願っています。
