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A side note 架け橋盤

初めてWAY OUT WESTに記事を書いたのが2022年の11月号でした。
特集は「架け橋盤」。ジャズと非ジャズを結びつけるアルバムをそれぞれ紹介するという面白い試みです。
掲載されたものはこちらには載せませんのでバックナンバーをお持ちの方はそれを参考に。なくても内容は伝わるように書いていきたいと思います。

私が選んだのがAaron Parks(p)の「Invisible Cinema」(2008)と、
ラテン・ロック・バンドのサンタナの「Amigos」(1976)でした。

Invisible Cinema / Aaron Parks / Bluenote / 2008

この記事は、ずっと当店にカットに来てくれている友人が珍しくジャズのBGMに反応した時の事を書いた実話です。

共にロック(メタル)が好きだった中高生時代。彼は特にギタリストが好きでしたし、弾くのも上手でした。年齢を重ねてお互い音楽の好みも変わりジャズに興味がない友人。その割に施術中はずっとコミックスの「BLUE GIANT」を読むんですが、まぁ当店は「BLUE GIANT」以外の漫画を置いてないんですけどね。ジャズに特化してるので!笑

で、具体的には3曲目の「Nemesis」が流れている時でした。漫画を読む手を止めてふと『これ、サンタナみたいじゃな』と一言。私はリアルタイムであまりサンタナを聴いてなかったのでピンとこなかったのですが、後に聞いたところ「哀愁のヨーロッパ」が頭に浮かんだそうです。ギター青年だった彼らしい発想でした。Mike Moreno(g)のギターがカルロス・サンタナ(g)の泣きのギターを連想させたんでしょうね。

余談ですがこの「Nemesis」という曲。Kendrick Scott(ds)が大好きだそうで、自身のアルバム『A Wall Becomes A Bridge』(2019)に収録されています。当然ながらこちらにもMike Morenoが参加していますので、ぜひ聴き比べていただきたいです。(架け橋盤の架け橋盤として、いずれWAY OUT WESTのネタにならないかな。いやジャズ同志だから無理か。)

A Wall Becomes A Bridge / Kendrick Scott / Bluenote / 2019

そんなわけで初めてWAY OUT WESTに寄稿したという思い出もあって、Aaron Parksは私にとって大事な推しのミュージシャンの一人になりました。
タイミングよくリリースされたばかりのニューアルバム「By All Means」(2025)が本日届きました。「Invisible Cinema」リリース後、いろんなレーベルを経て昨年ブルーノートに再び復帰。若手サックス奏者のBen Solomon(ts)をフロントに置いた新たなカルテットは、ジャズの伝統を継承して味わい深い落ち着いた大人のアルバムに。

By All Means / Aaron Parks / Bluenote / 2025

パークスのピアノは、相変わらずの美しさと彼らしい閃きが同居していて、メロディを追っていると幸せな気持ちになりますね。注目のBen Solomonのテナーサックスは、吹き始めはMark Turnerっぽいなと思いきや、急にJohn Coltraneのような音色・フレーズに変化したりとなかなか面白いです。またウォッチ必須の逸材の登場ですね。

パークスのキャリアを顧みてもリーダー作でワンホーン・カルテットの純ジャズアルバムってなかなかにエポックメイキングなのでは?
内容に合わせるかのように、往年のブルーノートらしいタイポグラフィを全面に使ったアートワークも所有欲をくすぐられますよね。ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。

ありがたいことに同級生の友人が何人も散髪に来てくれますが、皆揃ってジャズに興味がない人ばかり。日々の営業から生まれたジャズの理容店らしいエピソードを書きたいと思うのですが、これ以降何も生まれないし何一つ思い浮かばないのがなんとも悔しいのです。笑

前置きでジャズを語るのはなんとか、、、と言っておきながら、初回からガッツリ語ってしまった気がする。あぁ、なんかごめんなさい。でも今後ともよろしくお願いいたします。

jazzbarber

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