GBSが「重要な基本的注意」に追加されて、思ったこと
やっとGBS(ギランバレー症候群)を追加したか、遅いわ、あまりにも。どれだけ被害を出したと思ってるんだよ。医薬品安全対策情報2022年7月 No.309より👇

GBSは、誤解を恐れずに簡単に言うと、感染やワクチン接種を契機に、変な抗体ができてしまい、それが末梢神経を攻撃する、という病態である。類縁疾患としてフィッシャー症候群(MFS)がある。
現在、私の所属する日本神経学会の各地方会で報告されたSARS-CoV 2ワクチン接種との関連が疑われる症例は、私が勝手に収集した限りで、現在71例に及んでいる。そのうち、GBS並びにその類縁疾患は15例発表されていた。
また、いつもお世話になっている副反応データベースでGBSとMFSを検索すると、医療機関からの報告だけで138例に上っていた。販売業者からの報告は含まれていないし、そもそも報告されていないケースもあるのだから、実際はもっと多いのだろう。
ちなみにGBSやMFSで認められる「変な抗体」は「抗ガングリオシド抗体」というもので、末梢神経の構成成分の一つである「ガングリオシド」に対する抗体だ。血中に存在する抗ガングリオシド抗体の種類によって症状や予後が違ったりするので、補助診断として結構大事であり、当然報告例のほとんどで検出されている。
このワクチンによる「変な抗体」出現を認めた上記地方会報告例において、抗ガングリオシド抗体以外で気になる抗体は、抗MOG(myelin-oligodendrocyte glycoprotein)抗体である。同抗体陽性の報告は少なくとも5例が確認された。MOGは中枢神経(脳や脊髄)のみに存在する成分なので、抗MOG抗体は脊髄炎や脳炎、さらには視神経炎などで認められる。そして、小児の急性散在性脳脊髄炎で陽性率が30~40%である。
学会での報告や副作用報告をさっと眺めるだけでも、このワクチン接種と「変な抗体たち」との関連はかなり高いのでは、と感じるのが普通の常識的な医療者としての感覚ではないだろうか?しかし、日本神経学会は、未だに神経疾患患者に接種を強く推奨している👇
https://www.neurology-jp.org/covid/pdf/20210827_01.pdf
昨年8月26日における見解を未だに更新していないのだ。「感染予防効果」を示すために厚労省がデータを捏造しなければならなかった代物だというのに、未だにCOVID-19罹患の方が恐ろしい、という思い込みを変えようとしない。諸事情により今更変えられなのかもしれないが、そろそろいい加減にすべきだと思う。
なお、日本神経学会地方会のワクチン関連神経疾患の報告症例の収集について、近畿地方会に関しては(主に専門医資格維持のために・・・💦)参加して発表を聞いている。しかし、他の地方に関しては、ネット上に公開されている地方会プログラム(記載されているのは演題のみ)、および地方会開催後数か月してから学会誌(臨床神経学)に掲載される抄録(いわゆる要旨)を参考にしているので、現段階で抜け落ちがあると思われる。
今後も収集及び内容のブラッシュアップを、こそこそと続けていくことにする。
ちなみにGBSについては👇強調しておきたいのは「10数%の患者さんは呼吸筋にも麻痺が及んで人工呼吸器を装着することが知られています」「1年後も歩行に介助を要する方が16%存在すると言われています。」という点である。
そういえば、昨年12月にも同じようなことを書いていたのを思い出した・・・
