自分へのエール(自分の願いを一番上に)
ちょっと困ったことがあって相談した人に
「あなたは自分の意見をいつも人に譲っているのでは?そのスペースに他人が入り込んでしまうんだよ」と教えていただいた。
目から鱗だった。
私には私の主張が他人より強くあって、それは譲っていないと信じていた。
でも、よく振り返ってみると、間違いなく「他人に自分を明け渡していた」ことに気づいた。
「あなたがそう思うのであればそれもいいんじゃない」というつもりで
譲ったことは、他人にとって「私の思い通りになる」と勘違いさせる行為だったことに衝撃を受けた。
「譲ってもらった」とは捉えてもらえないんだ、そうだったんだ!だから、優しくすればするほど、私を見下したり、私に偉そうにするという現象が起きたのだ、と。
「私はこうしたい」「私はこう思う」をまず言う。
なぜ、それをしなかったのかというと
大体の人は、最初に提案したものに乗っかってきて、さらに責任までかぶせるからだった。責任を取らされるのが本当に嫌だった。
母親から意見を求められ、主張すると私の責任にされた。
そういうことが幼い頃からずっと繰り返された。
両親の喧嘩から、親戚のもめごとまで、母は私の陰に隠れていた。
もうたくさんだった。
でも、その癖は簡単に取れない。
あなたの代わりに私が叶えてあげましょう、という生き方しか私には思いつかなかった。
それは他者に利用される人生でもあった。
私の願いは常に誰かの願いの裏表にあって
誰かの願いは私の願いを邪魔するもので
でも、そんなことを考えたら、私は例えば自分の夫や子供をコントロールしてしまう、それは私にとって「したくないことナンバーワン」で
自分を抑えるしかなくて
そのあげくに爆発してしまうということを繰り返していたような気がする。
私は母親の願望を叶えるために自分を抑えて生きてきたから
子どもにはそれをさせないことが目標になったけれど
でも、普通はそんなことを意識しなくたってよくて
「子どもを大切にしすぎ」だとよく言われたのは
そういうことだったのだろうと今は思う。
私は若かったし、自分のことがわかっていなかった。
それはどの親も同じだろうと思う。
だから、今となっては親のことも自分のことも「いたしかたなし」である。
数々の職場を経験してみて
多くの女性たちが「自分の召使い」を所望していることに気づいた。
そこから、自分自身が「いつも他者に譲ってしまう自分」に気づけて、さらにその「欲の持ち方」「自分自身のあり方」について、深く考える契機にもなった。
私は、誰かを犠牲にして何かを叶えたくはない。
けれど、時に誰かを頼らなければいけない時もある。
その時に必要なのが、いわゆるコミュ力だったり、人を気遣う技量だったり、優しさだったりして、それを私は学びたかったのだろうと思う。
共働きと専業主婦は同時に叶えられなかったし
自由でいたいけど働きながらそれなりのお給料をもらいたいは両立しなかった。
大多数の人がそうであるように「隣の芝生は青い」のである。
だから、私は、どちらも自分で体験したいと思い、それを叶えてきたのではないかなと思う。
隣の芝を見て「私にできないのは○○のせいだ」と思っていれば楽なんだろうけど「それを垂れ流される子どもの身にもなってみろ」って思ってたから、自分自身に対して本当に厳しい道を選んできたのだろう。
でもそこに「自分の意志や願いを他者に伝える」という一点が私にはできていなかった。
自分を大切にできていない、自分自身を愛せていないとは
そういうことだった。
相手の願いを自分の願いより上に置いてしまうあまり、「私はこう思う」「私はこうしたい」と伝えるのを疎かにしていた。
それは他者にとって大変都合のいい人物であり、利用できて、マウント取れそうで、いい召使いが現われたと思わせたのは私自身であった。
相手の願いがわかるし、相手の不満もわかる。
そのうえで、適切な、押し付けでないアドバイスもできるので
そりゃもう都合がいいわけだ。無料のカウンセラー見つかった!みたいなことになってしまう。
そんなことで人生を消耗している場合ではない。
私の願いを叶えなければ。
私の願いを手伝ってくれる人を探さなければ。
お互いがWin-Winになるには何が必要で、どう振る舞うのがいいのかを知って、気持ちよく自分と他者の願いを叶えていきたい。
そういう自分になりたいという理想を掲げていたことに
改めて気づいたのだった。
誰かを抑圧することで叶う自分の願いなどよくないのではないか、願ってはいけないのではないかと強く信念として持っていたけれど
その陰で自分はとても悲しく、自分のやりたいことや描いていた夢を諦めないでほしいと訴えていた自分がいた。
だからこそ、ひとりになって色々叶えようと動いたのだった。家族を傷つけないために。
もう十分学んだから大丈夫だよ、と言われた気がした。
今の私なら。
自分自身を最上級に置いていいよって。
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