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巡り祭 谷口たかひささん 「人は、死ぬ直前まで変われる」


朝のこの時間に、また皆さんとお会いできて、本当に嬉しいです。

巡り祭は少しお休みをいただいていましたが、その間、わたしはベトナムに行って、自然の中で心と体を整えて、たくさんの学びをいただいてきました。

そして、嬉しいご報告があります。

台湾で、出版が決まりました。

本屋さんに並んだら、みんなで見に行けたらいいなと思っています。

その第二章のスタートに、どうしてもお迎えしたいゲストがいました。

ドイツから、生中継でご出演くださった、谷口たかひささんです。

## 今日、こんな気持ちを抱えていませんか

会が始まる前に、そっと聞かせてください。

「もう年齢的に、遅いんじゃないか」
「子どもがいるから、時間がないから、お金がないから」
「やりたいことはあるけれど、自信がない」
「あの人だからできるんです。わたしには、無理」

もし、ひとつでも当てはまるなら、今日の話を、どうか最後まで聞いてほしいんです。

わたしたちは、いつのまにか、「やらない理由」を作るのが、とても上手になっています。

でも今日、谷口さんは、そのすべてを、あっさりとほどいてくれました。

## 今日のゲスト、谷口たかひささん

谷口さんは、十代で起業され、イギリスへ留学。

これまで百カ国以上を訪れ、国連や世界各国の学校でも講演をされてきました。

SNSのフォロワーは、約二十八万人。

でも、わたしが谷口さんをお呼びした理由は、その実績ではありません。

以前、ある出版講演会でご一緒したとき、谷口さんはとても真っすぐで、嘘のない方でした。

無邪気に笑う笑顔と、一人ひとりの話に真剣に耳を傾ける眼差し。

そのギャップが本当に素敵で、こんな若者が日本にもっと増えたらいいなと、心から思ったのを、今でも覚えています。

そんな谷口さんに、今日は、ブラックエンジンとは何だったのか。

なぜ世界へ飛び出したのか。

悔しさや葛藤を、どうやって人生の力に変えてきたのか。

その歩みを、じっくり伺っていきました。

## わたしのこと

ここで、少しだけ自己紹介をさせてください。

わたしは渡邉有優美と申します。

ヨガ講師として二十年以上、延べ一万人以上の方を指導してきました。
「運動は運を動かす」をテーマに生まれた1分体操は、SNSの再生数が二億回を超えました。
著書は三冊。『PDCAを回して結果を出すX運用マニュアル』『体も心も整える1分体操』、そして徳間書店から『1分で幸福に満たされる 巡りの法則』を出しています。

でも、最初からこうだったわけではありません。

ワンコインのヨガレッスンから始めて、夫とは、娘が一歳、息子が五歳のときに、突然、死別しました。

そこからシングルマザーとして子どもたちを育て、震災を経て、海外移住を決めました。

何度も底を見て、そのたびに「巡り」に戻ってきた、そんな人間です。

## 一番、心に残った場面

谷口さんは、子どもの頃、お家に二億円近い借金があったといいます。

バブルがはじけて、お父さまの事業がうまくいかなくなった。

借金取りが来るような環境で、育ったそうです。

普通なら、親を恨んでも、環境を呪っても、おかしくありません。

でも、谷口さんは、こう言ったんです。

「親のせいとか、思ったことがないんです」

両親は、貧しくても、いつも愛を注いでくれた。

だから、悔しいことがあったときも、「あの人が悪い」ではなく、「自分の力が足りなかっただけだ」と受け止めてきた。

わたしは、この言葉に、震えました。

自分が力不足なことが、悔しかった。
それだけなんです、と。

世の中のせいでも、人のせいでもない。
自分が力をつければいいだけ。

そう思えたから、挑戦し続けてこられた。

もともとブラックエンジンだったはずの「悔しさ」が、そのまま、世界を旅して人を励ますホワイトエンジンに変わっていったんです。

## その土台にあったもの

なぜ、貧しくても、自己肯定感が高くいられたのか。

谷口さんの答えは、とてもシンプルでした。

「お母さんが、全肯定でした。否定と比較を、されたことがないんです」

六人きょうだいの中でも、誰とも比べられなかった。

失敗しても、否定されなかった。

そのままの自分を、信じてもらえた。

それが、自己肯定感の土台になっているんだなと、深く感じました。

子育ての話も、忘れられません。

「人間は、植物みたいなものだと思うんです」

親子関係は、土壌のようなもの。

土壌がしっかりしていれば、すくすく育つ。

でも、どっちの方向に伸びていくかは、コントロールできない。

だから、この子をこう育てよう、とするのではなく、その子がすくすく育つ土壌を、ただ整えること。

それが、親にできる、たったひとつのことなんですね。

## 「今が、一番若い」

わたしは、思わず聞いてしまいました。

「もう大人になりきってしまった人は、どうしたらいいんでしょう。もう、取り返しがつかないんじゃないか、って」

谷口さんは、あっさりと言いました。

「つかなくない、と思いますよ。今が、一番若いですし」

人は、死ぬ直前まで、変われる。

五十代でも、六十代でも。

なので、諦めないほうがいい、と。

その言葉に、心の底から、勇気が出ました。

## ワクワクしている大人が、一番足りない

もうひとつ、谷口さんの言葉で、ずっと残っているものがあります。

未来を変えるために、大人はどうあればいいですか、と聞いたとき。

「ワクワクしているのが、大事なんじゃないですかね」

一旦、世のため人のためとか、難しいことは考えなくていい。

今、一番地球に足りないのは、ワクワクしている人だから。

とりあえず、自分がワクワクすることをやればいい。

それが、めぐりめぐって、必ず誰かに近づいていく。

自分のワクワクを、やればいい。

逆に、それから逃げるべきじゃない。

## わたしの気づき

だから、わたしたちは、もう年齢的に遅いとか、子どもがいるから、時間がないから、お金がないから、自信がないから、あなただからできるんです、と。

そうやって、自分から「やらない理由」を作るのが、本当に上手です。

でも、人生を変える人は、そこに逃げません。

今日から、大きなことをする必要はありません。

会いたい人がいるなら、連絡してみる。
挑戦したいことがあるなら、申し込んでみる。
心の中に思いがあるなら、言葉にしてみる。
気になっていることがあったら、自分で調べて、行ってみる。

人生は、考えているだけでは変わりません。

変わるのは、行動した人だけ。

だからこそ、今日です。

そして、この話を聞いた、今です。

対談の全編は、こちらの動画から見ていただけます。



## 最後に、ひとつだけ

悔しさは、責める相手ではなく、自分の力に変えていい。

その土台になるのは、否定されず、比較されず、そのままの自分を信じてもらえた記憶。

もし、その記憶が薄くても、大丈夫です。

今からでも、自分で自分を、そう扱ってあげればいい。

今が、一番若いのだから。

その流れを、もう少し深く一緒に整えていけたら嬉しいです。

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谷口たかひささん、ドイツから、時間のないところ、本当にありがとうございました。

そして、急な開催にもかかわらず集まってくださった皆さん、感謝しかありません。

自分の人生を、自分で選んでいきましょう。

順度高く、今日も巡らせていきましょう。

あゆみかん🍊




■ 著者プロフィール(渡邉有優美)

渡邉有優美
日本のヨガ指導者、著述家、実業家であり、女性の自立と健康を支える事業家。愛称は「あゆみかん」。

ヨガ指導歴は20年以上にわたり、これまでの指導人数は延べ1万人を超える。「1分体操」を考案し、心と体を整える習慣を広く発信している。

2023年には、ヨガの開脚前屈の姿勢を1時間5分16秒保持し、ギネス世界記録を樹立した。

SNSを通じた健康発信や著述活動に加え、女性が自分の力で人生を選び、賢く軽やかに生きるための事業や教育活動にも取り組んでいる。

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