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もし明日、30年前の彼にバッタリ会えたなら―ハッピーライティングマラソン

これは
【もし明日、
こんな素敵な偶然が起きるとしたら?】

私の人生は、バラ色だ!

と思えるような、とっておきの妄想話です。

#本田健さんのハッピーライティングマラソンに参加します。


ライブ会場での公演前―。
私の前列に座っている男性が、
気になって仕方ない。
まだ明るい場内で、
ふいに彼の話し声が聞こえてきた。

「……だもんで…」
「そうだら~?」

その瞬間、私の心臓が驚くほど変な音を立てた。


この方言としゃべり方。
もしかしてTくん?
30年も経っているから、
お互い老けて人相が変わってる。
でも、その声とちょっとした仕草。
そして私の記憶にある、そのままの低い身長。  
間違いない、Tくんだ。



やがて場内の照明が落ち、
ギラギラのライブが始まった。

暗闇の中で動く彼のシルエット。
見れば見るほど、Tくんだと思えてくる。
もう、推しどころじゃない。
目の前でノリノリになっている
“おじさんのTくん” が気になって、
私の目はステージそっちのけ。


もともと、この推しを教えてくれたのは
Tくんだった。
「いいから行こうぜ!」
と強引に誘われたあの日。
私がファンクラブに入ったのも彼がきっかけ。
彼がいなかったら、私は今この会場にいない。



ライブが終わり、場内がパッと明るくなった。
確信を持った私は、
ここで声をかけなきゃ一生後悔する!
と悟った。


「〇〇〇〇くん、ですよね?」


と、恥を忍んで声をかけた。


Tくんは「え、誰?」
と、不思議そうな顔をした。


そりゃそうだよね、30年も前だもん。
お互い様だ(笑)
でも、私の顔をじっと見た数秒後、
すぐに思い出してくれた。



やっぱり、間違いじゃなかった。
勇気を出してよかった。
嬉しすぎて涙が出そうになると同時に、
ヤカンから吹き出すような汗が止まらない。


Tくんは連れの男性に、
先に外へ出るように伝える。
そして数分だけ、私と2人になってくれた。

このまま時間が止まってほしい!
そう思いつつ、
会場を出る人の波に揉まれながら、
彼と並んで会場を後にした。



歩きながらTくんと話したことは――

「元気だった? よく思い出してくれたね。
結婚は?」
「いや、まだ独り」
「あはは(笑)私も離婚して独りだよ」

お互い独り身だった。
でも、私には子どもたちがいる。
子どもが自立するまであと20年、
その頃、私たちは70歳を過ぎてる(笑)

「その時になったら、
あの頃みたいにデートしたい」

そう言いたくなるのを必死に堪えて、
とりあえず、LINEを交換した。



なんてね。
これが本当になったら嬉しいな。

私の30年は、間違ってなかった!

と自分を抱きしめてあげられる気がする。
そんな明日が来たら、最高なんだけどな。


くだらない妄想文をお読みいただき、
ありがとうございました。


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ジャネット|障害育児&不登校児のシンママ ありがとうございます💕いただいたチップは、娘たちのポテトチップに変わります🥔