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舞台『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』自由な演劇がこれからも日本で上演し続けられることを願う



2022年はコロナ禍で上演中止になった回のチケットを持っていて観劇が叶わなかった

再演は「冒険者たち」で、昨日私が観たのは新作「帰って来た冒険者たち」。久しぶりのKAAT。


ロビーには派手なデコレーションが。


KKAT3階の中スタジオにて上演

■『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』

とある事情からアイデンティティ崩壊の危機を迎えた神奈川県。
相模の国にそびえる「ニュー国分寺七重塔」が灼熱を放ち、県内全域が干上がる大ピンチ。
塔を支配するのは、闇に落ちたカナガワ県と謎の女。
捕らわれた三蔵法師と猪八戒を救うため、孫悟空は沙悟浄、玉龍と共に立ち上がる。
県内の神々や関係者の力を借り、果たして神奈川に平穏を取り戻せるのか?!

鎌倉芸術館HPよりあらすじ引用

本来中スタジオはフラットな床だけだと思うのですが、フラットな床に椅子を並べたのでは無くちゃんと階段上に椅子を配置してくれていたので、どの席から見ても観やすかったと思います。
こういう観客への配慮はとてもありがたい。
チケット代も5800円というリーズナブルなお値段なのにわざわざ組み立て式の階段状の客席を作ってくれるとは。
上演時間は幕間休憩無の1時間45分。パイプ椅子だけれど分厚いクッションが置いてあったのでお尻も痛くならなかった。


”カナガワ”について知らなかったことをいろいろ知る

劇中では「ニュー国分寺七重塔」として登場

海老名には時々映画を観に行く。前からナゾだと思っていた駅前にそびえたつこの七重の塔。
昨日の「帰って来た冒険者たち」でそのナゾが解ける。

神奈川県の海老名にはその昔、「国分寺」という名の寺があったそうで、その寺にはこの七重の塔があったのです!ひー、長年神奈川県民でも知らなかった。
※今はその国分寺は無く、史跡のみが残って居ます

道祖神がお出迎え

そして客席入口で出迎えてくれる道祖神。キャストは一人何役も演じるのですが成河さんはこの道祖神も演じてます。

演劇をちょっと違う意味でドキドキしながら観る時代がやってきてしまった


新作の展開について尋ねると、「分断と統合の話です」と言葉に力を込める。「個人と全体の話──まさしく“いま”、です。いま、分断について考えていない作り手はいないと思いますが、長塚さんも当然のように、考えることに責務を感じている。神奈川県が直面しているのは、東京、また日本が直面し、世界的に起こっている分断の問題ですが、一方で、皆で足並みを揃えてやっていくことに疲れてしまった。足並みを無理やり揃えようとすることで周りを傷つけたり、権利を奪ってしまったりすることがある。分断しているほうが心地良くて、傷つかずにすむという人もいる。そんなふうに分断が加速し、カナガワ(劇中の神奈川県)は闇に落ちる──そう、新作では神奈川県が全体主義に陥るんです」と熱く語る。緩さが身上であると同時に、想像以上のスケール感。「長塚さんはもう筆が乗っていて、かなり直接的に際どい議論をすると思ったら、ちょっと煙に巻いて緩くして──。いろんな角度から観ることができると思いますが、しっかりと重量のある作品になるような予感がします」とも。

ぴあインタビュー記事から引用

『帰ってきた冒険者たち』は「分断と統合」「個人と全体」の話。
これからの日本のことを考えると、こういう題材自体今後も自由に上演出来るのだろうか?と考えてしまう日が日本にやってきた。

とても面白かったしけっこう声を出して笑ってしまったのですが、それでも演劇を観ながら「大丈夫なのか?」と心配しなければいけない日本にもう、なってしまっているのだなと気づかされた昨日。

過去に起きたことがどんなに悲惨で誰も幸せにならないことだと頭では理解していてもそれが未来に絶対起こらないとは限らないという、今これから。

まさか、そんな日が来るわけが無い・・・・・と思っていても、演劇がまた検閲されるような日が来た時。
観客に出来ることは、恐れて演劇を観に行かなくなるか、もしくはそれでも客席に座るかのどちらかです。
私はそれでも客席に座る人で、居たい。

■ KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト 第三弾
「冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~」
「帰ってきた冒険者たち ~闇に落ちたカナガワを救え!~」

□ 開催日程・会場
2026年2月11日(水・祝)~23日(月・祝)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ

2026年2月28日(土)・3月1日(日)
神奈川県 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

2026年3月3日(火)・4日(水)
神奈川県 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場

2026年3月7日(土)・8日(日)
神奈川県 鎌倉芸術館 小ホール

2026年3月14日(土)
神奈川県 海老名市文化会館 大ホール

2026年3月20日(金・祝)・21日(土)
神奈川県 藤沢市湘南台文化センター 市民シアター

□ スタッフ
「冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~」
上演台本・演出:長塚圭史(原作:呉承恩「西遊記」)
共同演出:大澤遊
音楽・演奏:角銅真実

「帰ってきた冒険者たち ~闇に落ちたカナガワを救え!~」
作:長塚圭史
演出:大澤遊
音楽・演奏:角銅真実

□ 出演
#柄本時生 / #菅原永二#佐々木春香 /
#長塚圭史#成河

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#舞台感想

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