日本人の物語00205【奈良】奈良時代概観
奈良時代とは、元明天皇が平城京を遷都した和銅3(710)年から、桓武天皇が平安京を遷都する延暦13(794)年までを指します。研究者によっては桓武天皇が長岡京を遷都する延暦3(784)年までとする人もいるかもしれません。
奈良時代の天皇は次のとおりです。
・第43代元明(げんめい): 在位707~715(女帝)
・第44代元正(げんしょう): 在位715~724(女帝)
・第45代聖武(しょうむ): 在位724~749
・第46代孝謙(こうけん): 在位749~758(女帝)
・第47代淳仁(じゅんにん): 在位758~764
・第48代称徳(しょうとく): 在位764~770(孝謙が重祚)(女帝)
・第49代光仁(こうにん): 在位770~781
・第50代桓武(かんむ): 在位781~806
8代中4代が女帝です。まさに女性の時代ですね。
さて、奈良時代は飛鳥時代と異なり、天皇自身よりも臣下の方が政治権力を行使していました。奈良時代の最高権力者の変遷は、次のとおりです。
・藤原不比等(ふじわらのふひと):710~720
・長屋王(ながやおう):720~729
・藤原四子(ふじわらのよんし):729~737
・橘諸兄(たちばなのもろえ):737~749
・藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ):749~762
・弓削道鏡(ゆげのどうきょう):762~770
・藤原百川(ふじわらのももかわ):770~784
(「藤原四子」とは、不比等の4人の男子を指す総称であって、一人の名前ではありません。)
私が高校時代に使っていた参考書には、これの覚え方が載っていました。
「ひどい長屋に(不比等・長屋王)四人の子供(四子)。モナカどう?(諸兄・仲麻呂・道教)百円で(百川)」
この7人の顔ぶれを見ますと、不比等、四子、仲麻呂、百川の4人が藤原氏ですね。一方、長屋王、諸兄、道鏡が非藤原氏です。
つまり、この時代は藤原氏と非藤原氏が交互に政権を担当した時代といえます。「交互に」というと平和的に政権交代がなされたように思えますが、実際には様々な謀略や武力衝突がありました。
次回から奈良時代の政治史を見ていきます。
