日本人の物語00164【飛鳥】飛鳥時代概観
今回からいよいよ飛鳥時代に入ります。
飛鳥時代とは、概ね第33代推古天皇が即位した崇峻天皇5(592)年から、第43代元明天皇が平城京に遷都した和銅3(710)年までをいいます。
飛鳥時代の天皇を一覧にしてみましょう。
・第33代推古(すいこ): 在位592~628(女帝)
・第34代舒明(じょめい): 在位629~641
・第35代皇極(こうぎょく): 在位642~645(女帝)
・第36代孝徳(こうとく): 在位645~655
・第37代斉明(さいめい): 在位655~661(皇極が重祚)(女帝)
・第38代天智(てんぢ): 在位668~672
・第39代弘文(こうぶん): 在位672
・第40代天武(てんむ): 在位672~686
・第41代持統(じとう): 在位690~697(女帝)
・第42代文武(もんむ): 在位697~707
・第43代元明(げんめい): 在位707~715(女帝)
第37代斉明天皇は第35代皇極天皇と同一人物です。ちなみに同一人物が二度即位することを「重祚(ちょうそ)」といいます。11代の天皇の中で、女帝が5代。女性が活躍した時代といっても良いかと思います。
飛鳥時代には、小学校の歴史教科書に赤字で載るような重要事項が3点ありますね。
・645年:大化の改新
・663年:白村江の戦い
・672年:壬申の乱
天皇を殺害するほどに強力な権勢を誇った蘇我氏を、皇族である中大兄皇子が殺害し、権力を皇族の手に取り戻した大化の改新。
古代史上最大の対外戦争である白村江の戦い。
そして古代史上最大の皇位継承権闘争である壬申の乱。
どれ一つ取ってみても、失敗すると皇室を滅ぼしかねない重大事件です。
飛鳥時代の皇室はこのようにいつ滅びてもおかしくない状況に追い込まれながらも、どうにか存続して来ました。それどころか、この時代に唐にならった律令体制を輸入して、法に基づく国家統治を進めていったのです。それが成功したのは、天智・天武・持統という3代の天皇の活躍があったからでした。
このあたりからは、書くべき事項が多くなってきて、少々進みが遅くなってしまいそうですね。できるだけ政治家とその個性に着目しながら書き進めたいと思います。
