日本人の物語01684【幕間】戦国初期の進め方
進め方の説明をちょくちょく入れる必要があります。目次に挿入してあるチャプター一覧が最も分かりやすいんですがね。
戦国時代を時系列順に描こうとすると、全国あちこちに話が飛ぶことになりかなり複雑になってしまうため、地域別に分けて描く必要があります。とりあえず初期の1493~1518年については、室町中期に引き続き東国(幕府が管轄する地域)と西国(鎌倉府=古河公方が管轄する地域)に二分割して話を進めることにしましょう。
ここからは、下記のとおり東国・西国それぞれの流れを追っていきます。知名度の低い人物ばかりで覚えにくいと思いますが、どうかついてきてください。
①東国/長享の乱: 文明14(1482)年11月27日~永正2(1505)年3月7日
山内VS扇谷の争いに伊勢盛時(宗瑞)が参入する
②西国/京兆専制: 明応2(1493)年6月29日~永正4(1507)年6月23日
新将軍を擁立した細川政元が専横を振るうが殺害される
③東国/永正の乱: 永正2(1505)年3月7日~永正15(1518)年4月21日
古河公方の父子抗争と越後の守護・守護代抗争が同時並行で勃発する
④西国/永正の錯乱: 永正4(1507)年6月23日~永正15(1518)年8月27日
追放された足利義稙が大内義興の援助を得て将軍に返り咲く
いやはや、東西で全く異なる政争・戦乱が起こっており、しかも短期間のうちに対立構造がコロコロと変化していくので、胸やけしそうです。
重要なのは、対立構造をしっかり押さえておくことです。西国についていえば、
・11代将軍足利義澄の支持者: 細川政元(その死後は細川澄元)
・10代将軍足利義稙の支持者: 大内義興(途中から細川高国も参画)
というのが主たる対立軸です。
ちなみに足利義稙というのは、10代将軍足利義材と同一人物です。同じ人物が将軍に返り咲いたわけで、これを一代と数えるべきかどうかは捉え方次第です。人によっては室町将軍は全部で15代ではなく16代と捉えるようですが、本稿では返り咲いた義稙は歴代にカウントしないこととします。
東国については、
・古河公方家の足利政氏・高基父子の内紛(関東永正の乱)
・守護代・長尾為景が守護・越後上杉房能に対して起こした反乱(越後永正の乱)
という2つの戦乱が平行して起こるので、やや複雑です。
誰もが知るようなヒーローが不在の時代ではありますが、政府の威光が届かない中で多くの武将たちが凌ぎを削る時代でもあり、真に武力・統治力に優れた武将が身分にかかわらず浮上していく実力主義の時代です。いろんな武将の魅力に触れていただければと思います。
この戦国初期の出来事を網羅的に記した日本通史はこれが初めてではないかと思います。まあ価値あるコンテンツになっているかどうかは自信がありませんが。
