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美しいブロマンスで幕を閉じた『ペンディングトレイン〜8時23分、明日 君と』最終話

赤楚衛二さんが好きなので見始めたドラマの最終回。
このドラマの題材はとても大きなもので描く内容も多岐に渡ったなか、直哉と優斗の絆、そして紗枝と直哉と優斗の揺れ動く三角関係が特によく描かれていると感じていた。そして最後は畑野紗枝とのロマンスで幕を閉じるのだと思っていた。
でも最後はブロマンスだった。
紗枝と直哉の恋もとてもよかったのですが、私はこのnoteでは印象深かったシーンについてブロマンスに注目して書きます。



他人の勝手な投稿動画が炎上し、言われの無い非難の矢面に立たされ精神的に疲れ果てた優斗のもとを、心配した直哉が訪れた。現実に打ちひしがれ強い失望感に苛まれながら、並んで階段に腰掛け夜空を見上げた二人は、とても似ていた。
正反対の性質のように見えていた二人は、実はとてもよく似ていたのかもしれない。似ていたから、知らず知らずのうちに相手の足りない部分を補い合うことができたのかもしれない。
多くのぶつかり合いを経ていつしか互いに信頼し合いうようになった二人は、弱ってしまった心を互いに隠すことはもうしなかった。弱っている自分を見せることができたし、弱っている相手を受け止めてやることができた。


小惑星地球衝突の可能性が日増しに高まる中、人々はそれぞれに選択を迫られていた。
優斗は、最後まで誰かを救いたい、自分にはその責任があると、そのまま同じ場所に残って消防士としての職務を全うすることを選ぶ。それをすでに直哉に告げていた。
自分が2060年の世界に残ると言った時それを許さなかった優斗が、今度は反対に、最後まで誰かを救う責任があると言って危険の中に居残ることを選択する。せっかくあんなにまでして未来から戻ってきたのに。「俺を信じろ」と言った優斗を信じたのに、その優斗があの時の自分と同じ選択をすることを直哉は受け入れられずにいた。

迫りくる最後の日を目の前に、避難する人、残る人、それぞれに街を行き交っていた。未来から戻ったあの電車の元乗客達の中で避難を選択した人々は、待ち合わせをして電車に乗り込み避難のため空港に急ぐ。
しかし彼らと共に電車に乗り込んだ紗枝の隣に直哉の姿はなかった。

仲間と落ち合う前、紗枝と直哉は途中の駅で会うことができた。様々な出来事を経て、過去の心の傷を乗り越え、直哉は今では素直な自分の恋情と感謝を愛する人に伝えることができるようになっていた。優しい言葉で気持ちを確かめ合った二人。
でも、直哉は紗枝と一緒に行かなかった。
直哉が一人駆けつけたのは、優斗のもとだった。

いつものように救助の現場で職務にあたっていた優斗がふと目を向けた道の先には直哉が立っていた。人の流れに逆らって、真っ直ぐにこちらを向いて。驚いて立ち尽くす優斗。
直哉はいう。「助けにきた、お前を。」
避難しなかった直哉に腹を立てて声を荒げ直哉を責めた優斗は、最後に声をつまらせた。「俺は、萱島さんに助かってほしかったのに・・・。」
直哉は優斗の肩を掴んでストレートに告げる。今までずっと優斗に助けられてきたのだと。命を助けられただけではなく、ここを、魂を救われたのだと。だから一緒に行こう。生きよう、何があっても。
優斗はじっと直哉を見つめ、小さくうなづいた。

優斗はいつも、誰かを救う、助けることを、やってもやっても納得がいかないようなところがあった。側から見れば十分過ぎるほど一生懸命頑張っているのに、周りに礼を言われても称賛されても、何故か自分でその実感が掴めておらず、まだまだ足りないもっともっとやらなければという思いに駆られているところが痛々しかった。
そんな優斗に、直哉が真っ直ぐに目を見つめて、俺はお前に救われたのだと言った。ずっと助けられてきたのだと。命じゃなく魂を救われたのだと。その言葉はやっと優斗に心にじんわりと染み込んでいったように見えた。避難させることはできなかったけれど、自分は直哉を確かに救えたのだと。自分のしてきたことを、自分を、直哉の言葉で優斗はやっと信じることができた。
未来から戻る時、直哉は優斗を信じられた。
未来に向かう今、優斗が直哉を信じられた。

これから先どうなるかわからない。やれるだけ、やってみよう。



二人の演技が素晴らしくて、見入ってしまう印象深いラストシーンだった。
8話と最終話のラストシーンは、どちらもブロマンスとしてとても素敵なシーンだと思う。
題材・設定が大がかりなので、テレビドラマの中では描ききれなかったものも多かったのではないかとは思う。そしてもしそのことに目が行けば満足感はえられなかったと思う。でも、戦争や天災にいつ巻き込まれるかわからない今の世の中で、自分にはこのドラマが全くの他人事と思えなかったし、そしてなにより俳優さんたちの演技にぐいぐい引き込まれて、見始めた時に思っていた以上に私はこのドラマにはまった。
私にはこのドラマは面白かった。

赤楚くんと山田くん、とても素敵でした。



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