「失敗を恐れない組織」をどう作るか ─ V2ロケット開発チームに学ぶリーダーシップ ─
第二次世界大戦末期、ドイツは世界初の弾道ミサイル「V2ロケット」を完成させました。
その開発を指揮したのは、若干30歳の技術者ヴェルナー・フォン・ブラウン。
彼が率いたペーネミュンデ実験センターでは、
“失敗を止めない文化”が徹底されていました。
実験が失敗しても、誰も叱責されない。
重要なのは「なぜ失敗したのかを、どれだけ早く共有するか」。
この考え方は、当時の軍事組織としては極めて異端でした。
上官の命令よりも、技術者同士の議論が優先される。
決定は下から上へ積み上げられ、報告書よりも現場の議論が重視される。
フォン・ブラウンはこう語っています。
「われわれの進歩は、失敗の数に比例する。」
彼は、ロケットという“未知の領域”では、
「計画どおり進むこと」よりも「予想外の発見をどう活かすか」が重要だと考えていました。
この「失敗を前提にした進歩の思想」は、
現代のスタートアップ企業や研究開発の現場にも通じるものがあります。
成功体験の模倣ではなく、未知を前提に進む。
その文化を、わずか数年で作り上げたのがブラウンの真のリーダーシップでした。
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