泉田農園の2025年を振り返る③〜順調から一転、原因不明の黄化〜
水はけ対策も功を奏し、
7月10日ごろまでは生育も順調でした。
「今年はこのまま行けそうだな」と、少し安心していたのですが――。
ところがその後、
きゅうりの親茎の上位部分の葉を中心に、急に色が淡くなり始めました。

施肥は例年通り行っており、
数値上も特に問題は見当たりません。
そこでまず疑ったのが、
微量要素の欠乏、もしくは過剰でした。
7月20日までに、
微量要素資材(CAB、クロピカα)
発根促進剤(ライゾー、天地十万年)
を施用しました。
しかし状況は改善せず、
親茎の葉を中心に黄化はどんどん進行。
新しい枝も出にくくなり、
7月の収穫量は例年の半分ほどまで落ち込んでしまいました。
ここまで悪化したのは、これまでの経験の中でも初めて。
さすがに自分一人では判断できず、
種苗メーカーさんにSOSを出すことにしました。
7月20日以降の指導内容
メーカーさんの見立ては、
「酸欠状態に見える」というものでした。
指導内容は以下の通りです。
潅水量を控える
4日おきに
アミノメリット青(500倍)を葉面散布(中通路)
※農薬と同日散布の場合は1000倍で全面散布
潅水量を控えるのは、
根域の酸欠を改善するため。
葉面散布は、葉色の回復を狙ったものです。
正直なところ、
潅水量は例年通りで特に問題があるとは思っていなかったため、
すんなり納得できたわけではありませんでした。
ただ、他に有効な対処法が思い浮かばず、
この対応を8月10日ごろまで続けることにしました。
その結果、
親茎の黄化自体は止まらなかったものの、
少しずつ新しい枝が出始めるように。
「最悪の状態は抜けたかもしれない」
そんな手応えを、ようやく感じ始めた頃でした。
8月10日、別メーカーさんからの助言
8月10日、
別のメーカーさんからは、また違った視点のアドバイスをもらいました。
「少し肥切れ気味かもしれない。潅水施用の液肥を倍量に」
「アミノメリット“青”ではなく、“特青”を使ってみよう」
正直、かなり悩みました。
肥料を増やすことで、
秀品率が下がらないか、
逆に生育がさらにおかしくならないか――。
これまでは
潅水量も液肥量も例年通りで問題なく
生育・収穫できていたという経験があり、
「本当にここを変えて大丈夫なのか」という迷いがありました。
ただ、原因がはっきり分からない以上、
もうここまで来たら、言われたことを全部やってみるしかない。
そう腹をくくり、
潅水施用の液肥を倍量に
アミノメリット特青を4日おきに葉面散布
この対応に踏み切りました。
そして回復へ
すると、8月20日ごろ。
明らかに樹勢が戻り始めました。
葉色は濃くなり、
枝も勢いよく伸び、
ついには天井を覆うほどの状態に。

収穫量も、
ようやく例年並みまで回復しました。
とはいえ、
8月末時点での累計収量は、まだ例年の6割ほど。
それでも――
「去年の収穫量は、超えたい」
そう思い、
例年より2週間長い、9月末までの延長戦に挑むことを決めました。
この続きは、
次回の振り返りで書こうと思います。
