泉田農園の2025年を振り返る④〜延長戦の決断と、今年の結論〜
8月末:ようやく復調の兆し
8月末、
ようやく日量が例年並みに戻ってきました。
ただ同時に、
日照時間も気温も、少しずつ下がり始める時期。
例年の9月は雨が増え、台風も来やすくなります。
さらに、7月までの樹へのダメージも大きかったため、
「9月中旬で終わってしまうかもしれない……」
「うまくいっても、9月末までかな……」
そんな不安が、ずっと頭の片隅にありました。
9月:山も谷もない、安定した成長
ところが9月に入ると、
状況は少しずつ変わってきました。
爆発的に伸びる日はないものの、
大きく落ち込む日もない。
山も谷もない、穏やかな収穫ペースが続いたのです。
9月20日ごろには、
周りの農家さんが次々と栽培を終了していく中で、
うちの圃場の樹はまだまだ元気。
「……まだ、いけるな」
そう確かな手応えを感じました。
そしてこの時点で、
昨年の総収穫量を突破。
今年は大減収で終わるだろうと覚悟していたので、
これは正直、心からほっとしました。
9月後半:「やれるところまでやろう」
例年であれば、
9月後半からアルバイトさんの契約期間が終わり始め、
人手が私と妻の二人だけになります。
そのため、
株数を半分ほど切断し、
作業量を調整するのがいつもの流れでした。
けれど今年は――
ここまで持ち直した樹を前に、
「やれるところまで、やってみよう」
と妻と話し合い、
挑戦を続けることに決めました。
その結果、
10月11日に半分の株を切断しつつも、
10月13日まで収穫を継続。
これは、
これまでで最長の収穫期間となりました。
ちなみに9月に入ると、7〜8月までの渇水が嘘のように、長雨が続きました。
圃場環境は例年通り、相変わらず通路が“プール状態”に(笑)
スーパーベラボンの効果も、9月後半にはさすがに切れ気味でした。

今年の学び
9月〜10月にかけて、
種苗メーカーさんとあらためて振り返りを行いました。
今シーズンの原因は
潅水過多による肥料成分の流亡
それに伴う、酸欠と葉の黄化
そこで特に大きな改善点として見えてきたのが、
潅水量の設定
液肥の倍率or量
この2点の見直しです。
今年は、きゅうりのトンネルの向きを、例年の「東西」から「南北」に変更しました。
その影響なのか、水はけの状況にも変化があり、例年通りの潅水設定ではうまくいかないことが分かりました。
潅水をやりすぎた結果、液肥で与えている肥料も無駄に流れてしまって
きゅうりの樹が、うまく肥料を吸えなかったことが原因と考えています。
そのため「ここをどう修正すべきか」が明確になったことは、
今年一番の収穫だったかもしれません。
まとめ
7月は例年の約半分の収量。
8月も1割減と、非常に苦しい前半戦でした。
それでも、
8月下旬から9月にかけてしっかり巻き返し、
最終的には――
目標収量には届かなかったものの、昨年超え。
もし今年、何事もなく順調に終わっていたら、
「なぜうまくいったのか」が分からないまま、
次の年を迎えていたと思います。
この一年で得た
失敗と試行錯誤からの気づきは、
必ず次につながる財産です。
2026年は、
必ず目標収量を達成できるよう、
また一から積み上げていきます。
