「不安は、戦うほど境界を失う」
〜雑談から始まる “不安” の哲学〜
昨日の夕方、居残り組の女性と長時間、会話をしてた。
A子さんが、少し疲れた声で言った。
「明日、苦手な人と会うんです」
どうやら、いつも嫌味を言ってくる女性のことらしい。
「もう言い返してやろうと思ってて」と続けた。
そのあとも、
彼女の話題はずっとその女性のことだった。
まるで、頭の中のスペースを全部占領されているように見えた。
私はその様子を見ながら、
胸の奥に小さな違和感を覚えた。
ただ、この段階ではまだ何も言わない。
静かに“種”だけを置いておく。
🟦本日のゼミメニュー
• 不安の増幅メカニズム(認知科学)
• 反応しないという技術(心理学)
• 境界線という名のコントロールの線引き(ストア哲学)
🔳認知科学には、こんな考え方がある。 ストア哲学
「人を苦しめるのは出来事そのものではなく、それをどう解釈するかである」
不安も同じだ。
消そうとすると、逆に存在感を増してくる。
押し込めた風船が跳ね返ってくるように。
🔳心理学では「選択的注意」と呼ばれる。 反応しないという技術
気にしないようにするほど気になる、あの現象だ。
たとえば、
・寝ようと思うほど眠れなくなる
・忘れようとするほど思い出す
・気にしないようにするほど気になる
あれと同じ構造。
だから私は言った。
🔳境界線という名のコントロールの線引き
「嫌味で言い返すのは絶対にやめて。
同じステージに降りることになるから」
A子さんは、少し悔しそうに眉を寄せた。
「じゃあどうしたらいいんですか」
私は短く答えた。
「フル無視」

世界には2種類しかない。
「自分でコントロールできるもの」
「自分ではコントロールできないもの」
相手の態度。
相手の機嫌。
相手がこちらをどう評価するか。
これは全部、後者。
最初から勝てない試合に、エネルギーを使う必要はない。
A子さんがまだ考え込んでいた。

「あと1ヶ月ですよね?」と私は言った。
「ゴールがあるなら、走り切れるはず。
この1ヶ月だけ“自分を守るためのフル無視”をやってみて」
彼女は少しだけ笑って、 「…やってみます」と小さく答えた。
不安は、戦うほど強くなる。
でも、距離を置けば、ただの風景になる。
これでいいのだ‼️
そう思える瞬間は、案外こんな小さな一歩から始まる。

ゼミが終わって、いつものように近くのカフェへ向かった。
窓際の席に座ると、カップの温かさが手のひらに広がる。
外では夕方の風が、街路樹をゆっくり揺らしていた。
ここで、さっきのゼミ内容を少し噛み砕く。
不安は、向き合うほど強くなる。
でも、距離を置くと弱くなる。
ゼミ生のひとり、こんなことを言った。
「無視って冷たいんじゃなくて、自分の心を守るための“境界線”なんですよね」
その言葉に、私は静かに頷いた。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
誰にも否定されず、誰とも比較されず、
自分の言葉を出しても安全な場所。
価値観でゆるやかにつながる仲間がいる場所の ナビゲーターと直接繋がる 課外ゼミ・居残り組。

もしこの記事で「ずっと気になっていた」
「そろそろ一歩踏み出そうかな」と思われた方がいたら、
居残り組・哲学ゼミ寄り道カフェへの静かなご連絡をお待ちしています。
次回も居残り組との会話を記事にいたします。 お楽しみくださいませ😊
それでは、ごきげんよう。
『これでいいのだゼミナール』 寄り道カフェ居残り組とは -


