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あなたの存在価値は、稼いだお金では決まらない

「今まで当たり前に払えていたものが、払えなくなる」

その事実は、想像以上に私たちの心を重く、暗く沈ませます。 病院の窓口で、あるいは駐車場の精算機の前で、数百円のお金をお財布から出すことさえ躊躇(ためら)ってしまう。かつては気にも留めなかった日常のひとコマが、急に「情けなさ」というトゲを持って心に刺さるようになります。

「本当は、自分で払いたい」
「自分の力で、何とかしたい」

そんなふうに責任感を持って、一生懸命に働いてきたあなただからこそ、収入が止まってしまった今の自分を「価値がない」と責めてしまうのかもしれません。

今日は、そんな「自尊心と収入」の間に生まれる苦しさをどう手放していくかについて、私の経験を添えてお話しさせてください。

1. お金よりも「安心感」を失う恐怖

働けなくなり、お給料が入らなくなった時、一番に襲ってきたのはやはりお金の不安でした。 労災の手続きが進まず、いつ、いくら入るのかも分からない。そんな「先が見えない時間」は、ただ待っているだけのように見えても、内側では絶え間ない不安との戦いでした。

でも、その暗闇の中で気づいたことがあります。 私が怖かったのは、お金そのものがなくなること以上に、「自分は大丈夫だ」という安心感や、社会の一員として自立しているという誇りが損なわれることだったのです。

「稼げない自分は、誰かに迷惑をかけるだけの存在ではないか」 そんな問いが頭を離れない夜もありました。でも、それこそが、あなたがこれまで「誰かの役に立ちたい」「自分の足で立ちたい」と誠実に生きてきた、何よりの証(あかし)でもあります。

2. 「助けてもらう」ことは、負けではありません

家族や周りの人に金銭的に、あるいは生活面で支えてもらうこと。 自立心が強い人ほど、それを「申し訳ない」と感じ、甘えることにブレーキをかけてしまいます。

かつての私もそうでした。家族に「今は仕方ないよ」と言われても、
それを素直に受け取れず、自分を「不完全な存在」のように感じていました。
けれど、動けない時間の中で学んだのは、
「助けてもらうことは負けではない」し、「頼ることは弱さではない」ということでした。

あなたが誰かに頼ることは、
相手に「あなたを支える」という役割や、絆を深める機会を贈ることでも
あります。
人は一人で頑張っているつもりでも、実はたくさんの優しさに支えられて生きています。
そのことに気づけた時、お金では買えない本当の「心の自立」が始まるのかもしれません。

私自身、病院の会計で数百円を払う時でさえ、

頭の中で何度も計算していました。

「これを払ったら、あといくら残るだろう」

そんなことを考えながら財布を開く自分が、

とても情けなく感じたこともあります。

でも今振り返ると、

あの時の私は弱かったのではなく、

ただ必死に生きようとしていただけだったのだと思います。

3. 存在価値は「できること」の先にあるることは弱さではない」

私たちはこれまで、「何ができるか(Doing)」や「いくら稼げるか」で自分の価値を測りすぎていたのかもしれません。

でも、病気や怪我で立ち止まった今のあなたには、もっと別の、もっと深い価値があります。

  • 見えない痛みに耐えながら、今日という日を繋いでいる強さ。

  • 「なんで私だけ」という葛藤を乗り越え、それでも前を向こうとする誠実さ。

  • 自分や他人の弱さを認め、優しくあろうとするしなやかさ。

これらはすべて、お金には換算できない、あなただけの尊い財産です。
あなたの存在価値は、銀行の残高で決まるものではありません。
たとえ今、働けなくても、稼げなくても、あなたの存在そのものが持つ
重みは、一ミリも減っていないのです。

今日も一日、生き抜いたあなたへ

「早く元通りにならなきゃ」と焦る自分を、今夜は少しだけ休ませてあげてください。 元通りを目指すのではなく、今の自分でできることを、一つずつ探していけばいいのです。

「お金がないこと」と「あなたの価値」を、どうか切り離してください。 不安な時は、自分の手をそっと眺めてみてください。その手は、今日一日、あなたの心を守り抜いてきました。

今は何もできていないように見えても、今日一日を生き抜いただけで、
十分すぎるほど頑張っています。

そう自分に語りかけながら、今夜は安心して深い眠りについてくださいね。 あなたは、あなたのままで、もう十分すぎるほど頑張っています。

「今のあなたのままで、いーよ」

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