コント文学『ギャルなのに中日ドラゴンズファン』
何ヶ月も同じ倉庫内で仕分けスタッフをやっていたのに・・・
バイト終わり、中日ドラゴンズのキャップを被って名古屋ドーム(バンテリンドームナゴヤ)に向かう姿を見て初めて知った。
彼女は・・・
ギャルなのに中日ドラゴンズファンでした。
気付けば強過ぎるギャップとインパクトに秒で心を奪われていた。
一度恋愛対象として意識すると、不思議と彼女のギャップの全てが愛おしく見えてくる。
ギャルなのに仕事は真面目で、ギャルなのに字が綺麗で、ギャルなのに食べ方も綺麗。
そしてギャルなのにマイ箸を持ち歩いてる・・・
今まで偏見な目で見てくる大人が嫌いだった自分が、実は偏見な目でギャルを見ていた事に気付いて自己嫌悪を覚えた。
加えて全国の中日ドラゴンズファンに対して、何だか申し訳ない気持ちになった。
ブルーインパルスのパイロットなのに中日ドラゴンズファンの父。
茶道の裏千家の師範なのに中日ドラゴンズファンの母。
IQ135のMENSA会員でフルート奏者なのに中日ドラゴンズファンの姉。
そんなギャップが強過ぎる中日ドラゴンズファン一家に育ったのだから、彼女がギャルなのに中日ドラゴンズファンになるのは必然だ。
いつか夢を叶えたら、
いつか勇気を出し告白して彼女と付き合えたら、
そして、いつか俺も中日ドラゴンズファンになったら・・・
誰かにレゲエアーティストなのに中日ドラゴンズファンって思われるのかもしれない。
今は恋心を胸に、長いドレッドヘアをなびかせながら、夢に向かって歩いていこう。
