闇 568(2022年の夏の終わり編)
闇 568(2022年の夏の終わり編)

2026/05/22 fri
※これは世界で一番泣きたい小説グランプリを処女作で取った作家が13年ぶりに書いた作品は世界で一番駄作と自覚しながら書き出している小説です。
前回の章

二千二十二年八月二十三日、火曜日友引、処暑。
セブンスターに火をつけながら、湯浅に声を掛ける。
「湯浅さん、獄こび、最高に甘くておいしかったですよ!」
「どうやって食べました? 甘くなかったですか?」
嬉しそうに聞いてくる湯浅。
当たり前だ。
わざわざ北海道から親戚が送ってきたトウモロコシを千葉の実家からわざわざ新宿まで持ってきたのだ。
どう美味しかったか、反応を聞くのが楽しみだろう。
「それがオーブンで焼いて醤油掛けて食べたんで、本来の味というより醤油でそれを消してしまっていたんですね。食べ終わってから反省しました。ただ祭りで売っている焼きトウモロコシが好きで、ああやって食べたいなと思ってしまいまして」
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