俺たちの明日
なんとなく一日の締まりが悪く、ウイスキーをストレートで飲もうと画策した。小さなコップの半分に友人から貰ったウイスキーを入れ、二口に分けて飲んだ。一口飲んだ瞬間に喉が焼けた。二口目を飲むと胃まで焼けた。こうした軽い自傷行為がないと、あまりよく眠れない。ウイスキーはそれにうってつけだった。
こうした一連の流れは、自分でも良くないとは思っている。世間からの遅れを感じ、「俺はダメな人間なんだ」と決めつけ、アルコール度数40度のウイスキーをストレートで飲み、身体の内側を焼く。こんなことをしたところで、快眠など訪れるはずがない。ここ数年、「あ〜、最高の寝起きやな〜^^」と思って起きれたことは一度も無い。
毎日悪夢を見る。しかもリアルな。例えば、「バイト先で死ぬほど怒られる」とか、「元カノに刺される」とか、そんな夢。本当に不愉快。やけにリアルなので、現実との区別がつかなくなってしんどくなる。
ウイスキーを飲んでも、酔っ払うことなんてできない。所詮、コップ半分しか入っていないウイスキーは、僕を酔わせるにはあまりにも力不足すぎる(酒強い自慢みたいで死ぬほど寒い。ちなみにそこまで強くない)。
最近酒を飲んでいても、「何も成し遂げていない俺がなんで酒なんてものを飲んでるんだ?」と自分を責めてしまい、上手く楽しめない。
今日も今から寝る。何も成し遂げていない俺が、寝る。
明日、朝起きたら、くるりの東京を聴く。何も成し遂げていない俺が、聴く。
無条件に朝はやってくる。夜もやってくる。誰も頼んでいないのに、来てしまう。生きてしまう。俺は望んでいないのに、生きてしまって、幸せになるための努力をしなければならないという強迫観念に殴られる。何も成し遂げていないので、殴られる。
何も成し遂げていないのに、雪見だいふくを食べてしまった。食べてる時に思った。「何も成し遂げてない俺が、なんで雪見だいふくを食べてるんだ?」
いつになったら、楽になるのだろう。生きてしまっている。意味も無く。別に生きる意味なんていらない。そんなものは、生きているうちについてくる。俺が欲しいのは、生きる意味なんかじゃなくて、心の奥が震えるような言葉と音楽、それに付随する体験。あとは金。
「殺したい」と書いた言葉が金になるなら、俺はソフトな猟奇的殺人犯になることができる。痛い寒い冷笑。冷笑。一つ飛ばしてまた冷笑。閉塞的なのは社会じゃない。自分だ。
さっき宮本浩次が「さあ、頑張ろうぜ!」と言っていた。「負けるなよ!」とも言っていた。だから頑張る。負けられない。
ロックスターの言葉を借りて、寝る。明日はウイスキーを飲まずに寝たい。
2026/03/11
