焦らず、保育者としてできることを積み重ねてほしい。
「あの子、気になるな…」
園で過ごす日々の中で、そんな子に出会うことがありますよね?
もっと専門的な支援があれば、その子はきっと楽になる。
そう感じて保護者に伝えても、なかなか応じてもらえないこともあります。
そのとき、焦る気持ちやもどかしさ、どうして?・・・
さまざまな気持ちになりますよね。
発達の知識があるほどに伝えたいこともたくさん出てくるかもしれません。
力づくでは動かせない
けれど、どれだけこちらが心配でも、力づくで支援につなげることはできません。
そのご家族には、そのご家族なりの背景や事情、そしてタイミングがあります。
焦って関わろうとすると、かえって心の距離が広がってしまうことも。
そうなれば、本当に必要な時に信頼してもらえない可能性も出てきます。
「今できること」は、保育者としての関わり
だからこそ大切なのは、保育者としてできることを日々積み重ねることです。
園での安心できる居場所をつくる
小さな成功体験を重ねられるよう工夫する
その子の得意や好きなことを見つけて伸ばす
そのために先生方は連携しておく
園での様子や工夫を保護者に伝える
これらはすぐに支援につながらなくても、その子の成長や日々の安定に直結します。
そして保護者にとっても、「この先生はわかってくれる」という信頼の土台になります。
待つことも支援の一部
ご家族が動くタイミングは、それぞれ違います。
その日が来るまで、保育者として直接お子さんと接するからこそできる関わりを続けることが、その子とご家族にとっての大きな支えになります。
病院で発達のご相談を受けた時のこと
小学校から病院へ行くように言われて受診したご家族。
これまでに指摘を受けたことはないとご両親は仰いました。
よーくよーく聞いてみると、
・園庭からお部屋に戻る時は先生が一人ついて、お子さんのきりが良くなるまで待ってもらっていた。
・手洗いはいくつ数えるか聞いてもらってそのカウントを先生が隣で数えてくれていた。
お子さんに丁寧に関わってもらっていたことがわかりました。
「とっても大事に育ててもらえていてよかったと思うし、その丁寧さで素直に育ってきたと思う。ただ、それだけの丁寧さが集団の中で必要ということはこれからもサポートが必要で、それってね、なぜかというと・・・」と伝えたら、お母さんは「なーんだ」と受け入れてくれました。
あの時ほど、保育者の先生に「お会いしたことはないけど、先生方ありがとう!!」と思ったことはありません。
焦らず、寄り添いながら、待つ。
寄り添うって目に見えないし、難しいのは私もとてもわかります。
けれど、それも支援の大切な形だと思っています。
どこかではっきりと指摘をされたり、なんだかクラスの中でうちの子は違うぞ?と親御さんが実感する時がそのご家族にとってのタイミングになります。
親御さんに準備が整わないうちに「相談へ行け!」と伝えても難しいことがあります。
お子さんに直接関われる時はその機関ができる範囲でいいので、お子さんに集中する。
いろいろな連携は作っておく。
それができることで、それでいいと私は思っています。
子どもと家族に関わる支援者はそれぞれの立場や役割があります。
保育士だからできること
心理職だからやらなきゃいけないこと
だからやっぱり支援者同士は繋がることが大事だと思っています。
支援者向け公式LINE
