Day24 わらい|心から笑い合いたい
わたしにとって「わらい」とは?
10代の頃は武器や鎧のようなものだった。
わたしは友人と話していても、内容を全部聞き取れないことが多くて、中学では人付き合いがあまり上手くいかなかった。
けれど高校に進学して、人数が多いグループに入って、話が分からなくてもニコニコしているようにしたら、なんとなく大丈夫だった。
家では父と母と妹が、いつも誰かしらピリピリしていた。
食卓ではわたしが父や母と会話をして「わたしたちは仲が悪いわけではない」と思い込むようにしていた。
そのうち、笑っていることが自分の仕事だと思うようになった。
アルバイトで接客業を経験したのをきっかけに、社会人になってから8年、接客業を極める道を追い求めた。
わたしの接客で、笑顔になってくれる人が増えるのが嬉しかった。
けれど体調を崩して、通勤のある仕事には就けなくなった。
オンラインで働くとなると、わたしの笑顔はあまり役に立たない。
3年半フルリモートで働いて、心を病ませ尽くした。
夫と住む家から「わらい」が消えて、夫からも「わらい」が消えて。
やっと「こんなはずじゃなかった」と気付いた。
一念発起。運動を始めて、食生活を改善して、仕事をやめて、今に至る。
子供を望むことを諦めたこともあって、今でも夫に笑顔は少ない。それでも健康に近づいたわたしとゴルフに行く未来について話す時、家の中にほんのり「わらい」が灯る。
「わらい」は自分と、自分の愛する人、自分を愛してくれる人を、大事にするための魔法だったらいい。
10代の過ごし方も、20代の過ごし方も後悔していない。30代のわたしの「わらい」はきっと、衰えずにその力を発揮する時を待っている。
喜木凛さんの企画に参加させていただいています!

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