Day16 ひだまり|木漏れ日の差すところに雨は降る
ある日、散歩に出た。
雨の予報はなかったけれど、小雨が降り始めた。
わたしはそれを木陰でしのいだ。
葉の間をすり抜けた水滴が、地面を濡らしていく。
その時気付いた。
外の世界にいる限り、雨は木漏れ日の差すところにも降るのだと。
はじめはそれがとても厳しいことのように思えた。
ぬくもりはさみしさの隣にあると言われたようだった。
けれど本当は、雨だって愛していい。
濡れることすら、祝福のように受け取っていい。
ひだまりを知りたくて外へ出たけど、それが歓びのすべてではない。
これから冬が来る。
太陽が少し頼りなくなる季節に、わたしは何年も塞いできたけど、今度はきっとこの身に降るものを、わたしなりに愛して、受け取っていける。
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