Day17 いとおしむ|一生書きたかった
「一生書きたい」というコンセプトから、このnoteは始まった。
躁鬱との付き合いが上手くいかず、たとえ死にたくなくても、一歩間違えば自分がそこへ足を踏み出しかねないことは分かっていた。
でも、自ら死を選んで誰かを悲しませることはしたくない。
だから"一生"書くことにした。
自ら死を選んでしまったら、たとえその1秒前まで書いていたとしたって、「一生書いた」とはわたしは認められない。
生きて、一生書きたい。この願いは、「自ら死を選ぶことなく生き続けたい」という誓いと同じだった。
その誓いを手放す日はゆるやかにやってきた。
鮮烈な出来事があったわけではない。
ただ躁鬱の波が穏やかになるにつれて、わたしが「一生書きたい」という誓いを、少しずつ必要としなくなっていった。
わたしは「一生書きたい」という誓いを掲げなくても、もう一生書いていける。そう自信を持てた。
そして「書いて世界を愛おしくしたい」というコンセプトが生まれた。──正確には、この文言は半年近く前からできていたものなのだけど、掲げる勇気がなかったのだ。
先日、裏面にこの文言を印刷した名刺が届いた。
ZINEに添付するこの名刺は、新しい日々への切符というよりは、これまでの日々からの卒業証書のようだった。
一生書きたかった。
一生書きたかった。
夜の底で泣いていたわたしがそれでも一生書きたかったことを、この世界をいとおしむたびに、思い出す。
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