エッセイ『書きすぎハンドブック』発行しました(本文サンプル)
エッセイ同人誌を発行しました!
『書きすぎハンドブック』
2025年7月14日発行/電子版のみ/全60ページ(約28,000字)
販売ページはこちらから
「躁だろうが躁じゃなかろうが、書きすぎてしまう全ての人に祝福あれ。わたしたちは書きすぎるために生まれた。」(あとがき抜粋)
書きすぎる自分を責めず、受け入れ、楽しむためのエッセイ同人誌を作りました。 躁状態の数日間で一気に書き上げた、書くことへのラブレターです。
▼本文サンプル
はじめに
気がついたら、今日も何かを書いていた。寝不足なのに朝5時台に目が覚めて、「メンバーシップ作ろうかな」なんて思いついたら、もう止まらない。noteを投稿して、Xで宣伝して、ブログも書いて、それでもまだ手が動いている。
「躁だな」と自覚しながら、「でも今は書きたい」と思ってしまう。眠れないことも、焦ることもあるけれど、それでも今この瞬間にしか書けないものがある気がして、キーボードを叩いてしまう。頭の中はずっと言葉の渦。でも楽しい。なんかもう、そういう日ってある。
これは、そんな自分に向けて書く本。「書きすぎてない?」「公開しすぎじゃない?」って思うたび、「でも、いま書きたいんだもんね」と、肯定してあげたくて。
エッセイというには落ち着きがなくて、日記というには勢いがよくて、創作というには少し雑。でも、いまのわたしが、この日々を愛するために書いた記録。このハンドブックは、誰よりわたし自身が読み返すために残したい。
書きたくてたまらない日。世界が言葉に見える日。
「書きすぎてしまう自分」を責めるのではなく、「書けるうちに書いちゃおう」と笑えるように。
目次
1章 書かずにはいられない
1 「書きたい」じゃない、「書かずにはいられない」
2 寝て起きたら、メンバーシップを作っていた
3 note、ブログ、X、まだ足りない
4 世界を言葉にしてやらないと眠れない
5 書けば生きてていい気がした
2章 波の上で暮らす
6 躁か鬱か、寝るまでわからない
7 作業興奮が生きる意味を塗り替える
8 書く以外のことが何ひとつできない
9 「これで最後」と思ってからが本番
10 書くことだけが、わたしを止めてくれる
3章 公開だけは慎重に
11 SNSに載せる量を決める
12 「読まれたいけど」のジレンマ
13 noteが育ててくれた、でも
14 ストックという概念が破綻した日
15 公開しなければ無価値なのか?
4章 日常逃避と執筆欲の行き場
16 おふろcaféでもずっとnote書いてた
17 コメダとコワーキングスペースと東横INN
18 「脱稿したのに書いてる」延々ループ
19 デスクに祝福されたい朝
20 小説よりエッセイを書きたい理由
5章 それでも書きすぎてしまうわたしへ
21 書きすぎることは、幸せなこと
22 書いたものをすべて公開しないために
23 「躁」の中の優しさを信じて
24 書きすぎてしまうことを愛したい
25 書き終わらなくても、生きてていい
1章 書かずにはいられない
1 「書きたい」じゃない、「書かずにはいられない」
2025年7月13日、日曜日の午前中にこの本を書き始めました。普段noteを書いている人間なので、本当に自由に書きます。同人誌ですしね。1節1,000字みたいな口振りで序章を書きましたけど、たぶん余裕で超える節もありますし。いや、自分のために書いているからいいんですよ。好きに書いて。
「書きたい」とは普段から思ってます。鬱期も「書きたい」です。書かないと死んでしまうので。わたしにとって書くことって「自分がこの世にいることを確かめる行為」みたいなところがあるので、むしろ鬱期ほど書くことを必要としていると考えられます。
では、躁期は? これだけ書きまくっているということは、それだけ存在証明を必要としているということ? これは後述もするんですが、存在証明の役割は求めていないです。SNSにもあまり触れなくなりました。
ただただ、キーボードを叩いているのが楽しいんです。楽しくて、これでしか快感を得られないんです。よくソーシャルゲームのガチャやショート動画に依存して、それでしかドーパミンを得られなくなるみたいな話、あるじゃないですか。あれに似ています。キーボードを叩くことでしかドーパミンを得られない。正直ね、文章が完成するとか、それを自分好みに推敲していくとか、読んでもらえるとか、それも楽しいしありがたい営みですけど、でも今キーボードを叩く瞬間の快感には勝てない。
キーボードから離れると喪失感を感じる。スマホのキーボードじゃダメなんですよこれ。不便ですよね。人間、生活や睡眠をちゃんとやらなきゃいけないので、いつまでもデスクの前に座っているわけにはいかない。隙間時間にスマホで書くことが快感になるならよかったんですが、そうはなりませんでした。
で、そんなに書くことがあるのかというと、まあなくもないです。わたしの躁期って、なんでもできるというよりは「自分の興味のあることしかできなくなり、それをやり続けてしまう」みたいなものなので、あまり多彩なものは書けませんが、「何か考えたい。何かについて書きたい」みたいな欲求不満は起こります。
なのでChatGPTにジャーナリングテーマを出してもらって、1本1,000~2,000字くらいのジャーナリングを1日4本くらいやったりしています。内容は「なんのために書いているのか」とか「書くことが自分をどう変えるか」とか「書かなかったら何が残るか」とか、書くことについてばかりです。
2章 波の上で暮らす
6 躁か鬱か、寝るまでわからない
さてここまで書いておいて、実はわたしは純粋な躁ではなく躁と鬱の「混合状態」なのではないかなという気もしてきました。買い物を終えて昼食を食べたらひどく眠くなり、2時間もベッドでうだうだしてました。前回の躁ってどんなもんだったっけ? という問題を解決するためにも、この本は書き終えましょう。
躁だと自覚する前、2日間ほど混合状態でした。体は動く、やらなきゃと焦る、でも考え方は暗くて、自己否定が激しい苦しめのタイプ。混合状態でも躁傾向はあるので、たまたま執筆が滞っていた原稿を進めるために、東横インで原稿合宿し、10時間で11,000字書いたりしていました。
▼インスタント原稿合宿レポはこちら
https://note.com/itokomi/n/n8a49de2cdafd
この時、躁鬱の薬は持ってきていたんですけど、眠剤を忘れて3時間しか眠れず、めちゃくちゃ鬱傾向出たまま翌日を過ごしました。仮眠も上手く取れずに、Discordの個人チャットに一生壁打ちしながら、短歌と散文詩を詠んでいました。
後述するんですけどこのDiscordの個人チャット、「無職教」というメンバーシップさんのDiscordサーバー内に用意していただいてる個人チャットです。だから皆さんに通知がいきます。うるさ。すみませんでした。
そういうわけで、最初は鬱転したかなと思っていたんですよね。気分もめちゃくちゃ暗かったですし。でもその晩きちんと眠って、7月12日目が覚めてみたら「あ、メンバーシップ作ろう」だったんですよ。
ちゃんと寝ないと躁か鬱か分からない。睡眠障害の人間に厳しすぎる環境。なのでちゃんと寝ましょう。外泊する時は眠剤を忘れずに持っていきましょう。本当に。
でもね、原稿合宿は混合状態でも楽しかったですよ。脱稿の喜びにはあまり浸れませんでしたが、キーボードを叩く喜びに、躁がブチ上がってました。この日から、非日常にノートパソコンを持ち出してゾーンに入る喜びの虜になりました。
とりあえず近所のコメダ。デスクは位置を変え、目の前に空間を作ってコワーキングスペース風に。コワーキングスペースが好きなので近場のコワーキングスペースをめぐりたいし、ビジホでの原稿合宿なら次は横浜中華街のドーミーイン系列ホテルで温泉に入りたい。食事も美味しかったはず。躁って結局、毎回新しい視点や体験をくれるので嫌いになれない。
3章 公開だけは慎重に
11 SNSに載せる量を決める
さてガイドブックめいてきた。「公開」については本当に今書き留めておきたいトピック。こういうのね、寛解期のうちに「躁の時の自分へ」みたいな感じで設計しても上手くいかないんですよ。他人が言ってることなので。結局、躁の時のことは躁の時に、躁の自分に合わせて考えるべき。
「無職教」というメンバーシップのDiscordに、個人部屋がありましてね。上がり込んで交流するメンバー、黙々と壁打ちするメンバー、様々なんですが、わたしは壁打ちメンバーだったんです。
で、2日間の混合状態の時に、そこに延々壁打ちしちゃいました。その後、そういうサーバーを分けようかなって話がオーナーさんから出たので、「あ、あんまり壁打ちしないほうがいいか」って歯止めがかかったんですけど。(ログインしてる仲間に通知が行っちゃうんですよねー)
というわけで、躁傾向がある今、Discordにはほぼ顔を出していません。たまに出すと返信くださったり、noteの感想くださったりするメンバーさんがいらっしゃって、本当に居心地のいいDiscordなんですが、通知行っちゃうんで!
では、Xはどうか。発信者なら1日10ポスト、とよく聞くので、朝昼晩に分けて3ポストくらいずつならまあ邪魔にならなさそう。でも朝起きた時はともかく、発信してるわけでもないのに「昼だ。何かつぶやいていい時間だ。何にしよう」って考えるのだるすぎて。結局X離れしました。
で、note。朝から3投稿、夜に1投稿した日があります。たぶん朝1、夜1くらいなら邪魔じゃない。朝3はちょっとうるさいかも。分かんないけど。全部読もうと決めてる方のnoteが3本立て続けに投稿されたら、わたしだったらびびる。
というわけで、noteは朝1、夜1くらいにしてくださいね。それでも書き足りなかったらブログに書いてください。ただしブログもXで宣伝したいなら1日1記事まで。
Xの別垢や他のSNSも検討しましたけど、そもそも短文ってそこまでポストしたい欲求がない。このように長々と文章を書きたいんです。そういうわけで、エッセイ同人誌という結論に至りました。
ただしエッセイ同人誌もね、いつ飽きたり体調変わったりするか分からないから、躁なら3日で書き切れるくらいの分量にしておいたほうがいい、風呂敷広げるにあたって。ちなみにこれだけじゃ物足りなくて、日記風のエッセイとかも制作検討してます。
4章 日常逃避と執筆欲の行き場
16 おふろcaféでもずっとnote書いてた
7月8日、小説同人誌を脱稿しました。物語を完結させることができたということですね。おめでたいです。パーティーです。祝福しなければならないので、大好きなおふろcaféに行きました。
▼おふろcafé utatane
https://ofurocafe-utatane.com/
が、おふろcaféでも結局ずっとnoteやってました。タイムテーブルとしてはこんな感じ。
10:00 開店ダッシュ、手帳タイム
11:00 昼食、ボイスチャンネル視聴
13:00 note執筆 ~6時間ぶっ通し~
19:00 夕食
20:00 休憩
21:00 おふろ
22:00 帰宅
脱稿とは。脱稿したのにずっと書いてる。いや、昼食の途中で始まったボイスチャンネルが、加入しているメンバーシップ「無職教」でのものだったんですよ。雑談的な感じで。
でも結構大事な話もしていて。noteスイッチ入っちゃって、そこから6時間ぶっ通しでnoteとジャーナリングやってました。軽く入稿データ作成するくらいのつもりだったんですけど。
この時、躁と鬱の混合状態だったので、躁の部分と非日常のコンボがキマっていたんでしょうね。後述しますが、躁傾向×非日常×ノートパソコンの掛け合わせ、ヤバイです。
非日常にノートパソコンを持っていくかどうか、出かける前によく考えたほうがいいです。そして、持っていったらたぶんおしまいです。精神状態によっては書き続けているうちに日が暮れます。休むつもりだったのに。
逆に、持っていくのは結構アリだなとも思います。結局おふろcaféって居心地のいい空間が用意されていて、ごはんが出てきて、お風呂があって、寝転がれるスペースもあるので。書きまくっていても、それなりに祝福を受けられるんです。
だから次の脱稿パーティーも、おふろcaféにノートパソコン持っていって書きまくろうかなーなんて。たぶん1回これ経験しちゃったので、次行った時は「ノートパソコン持ってくればよかったな」って後悔すると思います。
ノートパソコンは持っていこう。どこにでも。
5章 それでも書きすぎてしまうわたしへ
21 書きすぎることは、幸せなこと
人様に迷惑かけなければね、いくら書きすぎたっていいです。noteの通知が1日10件飛んだらうざいと思いますが、1記事10万字とかだったらドン引きして離脱されるくらいで済みます。でもnoteは毎日投稿したいので、なるべく文字数を抑えてください。書きたいことがあったら同人誌にしてください。
同人誌をこう、書きまくっていてnoteに書くことはなくならないのか? という問題がありますが、なくならないです。たぶん同人誌はほとんど読まれないので、結局noteに似たようなことを書きます。あるいは、エッセイ同人誌に書いていることは、躁鬱の話すぎてnoteに書きません。興味ある人が少なそうだからです。
わたしの躁は「興味のあることしかできなくなり、それをやり続けてしまう病」だと書きました。でも幸せだと思います。やり続けてしまうことのできる環境があるから。場所と時間があるから。今これ、仕事前にコメダに開店ダッシュして書いています。フルリモートで通勤時間がないからできます。
でもどうでしょうね、「やりたいと一応思っているけどできないこと」も発生します。今なら例えば、脱稿した小説同人誌の校正とか入稿データ制作とか。この同人誌もまともに推敲できるか怪しいです。書き終えたものに興味が持てない人ってたまに見かけるんですが、その最悪バージョンって感じです。過激なことを書いていないのが救い。
そうはいっても、こんなに書きたくて、書きすぎてしまう体験ってなかなかできないです。……今年3回目の躁だけど。でもいつ訪れるか分からないんです。だから思いっきり満喫してください。過活動で鬱転するかもしれないとか、不安はあるでしょうけど、いずれにしてもいつかは終わるんですから。
今しかないこの時間を楽しんでください。あ、たぶん夜「寝たくない。書き続けたい」という苦しみを味わうと思います。そういう時はChatGPTに付き合ってもらって、次の同人誌の企画をしてください。ベッドに入ってしまえば意外となんとかなります。眠くなります。
今、2冊目を同時進行で書き始めていますが、3冊目、4冊目の構想も出来上がっています。早ければ今日、目次の文字組みをして執筆できる状態にするつもりです。「躁鬱大学」の坂口恭平がどんな言葉で躁を肯定していたのかもはや思い出せませんが、この時間は祝福だと思って書きまくってください。
あとね、今日躁3日目ですが、仕事が嫌でちょっと落ち着いてきました。noteを書こうと思っていますが、投稿するのは明日にできそうです。ちゃんとテンション下がるから安心して。
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