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読書メモ:『自分の薬をつくる』坂口恭平

『躁鬱大学』などを執筆している坂口恭平さんの著書『自分の薬をつくる』を読み返しました。

この本は2023年秋にも一度読んでいるのですが、改めて「自分にとっての最良の薬とは何か」を思い出すことができました。



「日課」はかたいから「しおり」をつくる

・朝は早起きして、まず(旅の)しおりをつくる
・一日のうちに一番体力のある時に大切なことをやる
・午後3時~6時は虚無を感じるので、太陽光を浴びずにアトリエにこもっている

(所感)この本を読んでからできる限り、毎朝手帳を開いて一日のスケジュールを立てています。旅程のようなものですね。

また、この「午後3時頃から虚無を感じる」というのが、休職中のわたしと全く同じでした。たぶん日が落ちてくるからだとわたしは推察しているんですが、開き直って日没前にカーテンを閉めるようにしたら、確かに少しマシになりました。


死にたいというよりも創造的になっている

・気まぐれな力が発動したら絶対に実行しないための企画書を書く
・作品の否定はどんどんすればいい。次をつくることになるから
・他人が言ってないことは他人も何も言ってない

(所感)自己否定の力を、自分ではなく自分の作品に向ければ、次をつくることにつながる……らしいです。勇気がいりますね。


課題ではなく神秘と捉える

・抵抗も受け入れもせず、またはできないときは、研究するという第三の道を考える
・ままならないことは、解決するべき課題ではなく神秘と捉える
・人生も同じ
・研究すれば人も喜ぶ

(所感)課題を神秘と捉える考え方は、正直まだ上手くできていませんが、今日まで心の支えになっています。


好奇心がなくなってきたと感じたら

・インプットではなくアウトプットの時期かも
・適当にアウトプットする。インプットと同じくらい
・パッと思いついたものをそのままつくる
・まずは欲望を見つけ、その欲望の赴くままに体を動かす
・多様な刺激を脳に送り込む
・田舎はあまり向いてない。せわしいところのほうが向いてるかも?
・書きたくない(書けない)→別の書きたいことが湧き上がっているかも

(所感)住んでいる地域がまさに閑静すぎる田舎で……。頻繁に外に出るのも大変なので、せわしい環境を自宅で、バーチャルで再現できないか今日まで研究中です。Zoomの自習室がある朝活コミュニティに入ってみたりとか。一次創作での交流(文字での交流)で構築できるかとか。


創造力とは

・創造力とは、今の現実だけが現実ではないとちゃんと認識する力
・つくる=ペダルを漕ぐ
・悩む=風景を見る
つくることを続けていれば、毎日違う風景になる
・悩みが風景に変わっていく
・中途半端に充実してみる。命かけて楽に楽しく

(所感)つくることを続けていれば、毎日違う風景になる。なんと力強い言葉……。「創造力とは~」という話は覚えていたんですが、「つくることを続けていれば~」は忘れていました。

そもそも毎日同じように感じる悩みも、実はよく見ると違うものなのかもしれない。


最良の薬は自ずと出てくる「声」

自分の薬は自分の「声」
・自分に対して声をかける
・我々は少しだけ特徴のある体である
・元に戻すのではなく、また別のいい道を見つけてそこを歩き始める

・我々は「鬱-正常-躁」の一直線上ではなく、球体や大気のような状態なのではないか

・アウトプットは今の自分が理解できる範囲にとどめないであげる
・鬱の時=インプットが歪んでいる時
 =アウトプットを全開にする時
・自分の薬が必要だと感じている時は、つまりアウトプットする時

(所感)タイトルの「自分の薬」とは何か、の話です。鬱の時=アウトプットを全開にする時、という説はかなり勇気づけられます。もちろん周りを傷つけず不快にさせない心配りは必要ですが、基本的には己の心から湧き出てくるままに書き続けていいのです。正直鬱の時の自分って何を言っているかよく分からない時もありますが、自分のために書いていきたいです。


1日の旅のしおりの作り方

《目的》
・スケジュールを明確にする
・参加者の意識を合わせる
・メモ、ログにできる
・旅行前から手作りを楽しめる

《構成》
①コンセプト、テーマ
②スケジュール、行程表
③施設情報、マップ
④持ち物リスト
⑤買いたいお土産(1日の終わりに得たいもの)
⑥参加者や緊急連絡先
⑦メモ欄

(所感)③~⑥を毎日考えて書くのは大変なので省略していますが、①②らしきものは毎朝手帳に書いています。でも「旅するように暮らす」という言葉もありますから、今日1日を旅に見立てて、真剣にしおりを作り込むのは単純に楽しそうです。


これを初めて読み終えた当時、欲望の赴くままに体を動かすか……。と思い立って、納戸に机とイスを運び込みました。そうしたら案外居心地がよくて、カラーボックスを並べて本棚を作り、今はこの納戸が書き物をするための書斎になっています。

著者である坂口恭平さんの本にはたびたび「自分の声を聞いてあげる」という話が出てきます。(著者自身も躁鬱を患っています)
たぶん十年くらいかけてこの話をしています。

坂口恭平さんは「いのっちの電話」という、死にたくなってしまっている人向けの相談窓口のような活動もしているので、それほど「自分の声を聞く」ということができない、するのが難しい人が多いのだと思います。

聞くことができない、というより「声」を正しく捉えられない、のかもしれません。

例えば「疲れているから寝たい」と思っても、なかなか眠ることができない時があります。わたしはそういう時は大抵、延々とSNSを見てしまいます。

でも本当の自分の「声」は、「寝たい」のではなく「人とコミュニケーションを取りたい」「自分の考えていることを人に読んでもらいたい」と言っていて、それが上手くできていないがために、無力感を感じて体が重くなっているのかもしれません。

であれば、寝転がりながらでもいいから、何か書いて発信したほうが、話は早いです。もしくは起き上がって何かを書き始めてしまったほうが、体に活気が戻ってくるかもしれません。

自分の「声」を聞くこと、正しく捉えることは、少し訓練が必要であることのように思います。これ、今年の目標の一つにしてもいいくらいですね。

自分の声を聞く。

旅のしおりの持ち物に、方位磁針として記しておきたい言葉です。
この本を読み返してから、毎朝手帳に書くようにしました。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

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小海いと┆8月16日まで夏休み 応援嬉しいです。いただいたチップを貯めて、旅に出ます。

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