Day09 ひかり|軌道の果てにたどり着く時
自ら光を放つ方法を知らなかった。
だから数多の星の前を横切って、わたしを見つけることにした。
影で自分のかたちを知った。
残らない、触れられないけど、見よう見まねで筆を執り始めた。
自らの質量、エネルギーを燃やして、光を放つことができるようになった。いつかこの営みは終わる。わたしは小さな星だったから、きっと大きな爆発を起こすこともなく、静かに。
だけど、光っている。
今度こそわたし自身を見つけてもらうために。
そして光り方を知らない、あの頃のわたしのような誰かをわずかにでも照らして、そのかたちに気付いてもらうことができたら──何をも育てることのないこの命も、少しは意味のあるものになるような気がする。
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