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今回、僕がゲムマに作品を出した理由

この話は少し長くなる。一部の人にとっては嫌な話かもしれないが、実際そうなんだから仕方ない。

今回ゲムマに出展する為に、僕は数ヶ月の期間と、多大な労力を費やした。
初めてボドゲを作ったから当然知らないことばかりだった。正直疲れた。
だいいち、僕はもともとボドゲマニアではない。
それでも僕がこんなことをしているのはある切実な理由からだった…

そもそも、の始まりは去年の12月、『11時03分駅前集合』という狂った名前のサークルの主宰である狂った男の誘いで、冬コミに『音感』の売り子バイトとして参加したのがきっかけだった。
コミケに出展側として出るのは初めてで、漫画を売る所だと思っていたので、ゲームなんか売れるのかと訝しんで参加したのだが、僕の想定は裏切られた。

ICチップ搭載、音が出るカードゲーム『音感』。
一箱の定価3500円、これが1日に100箱近くも売れた‼︎‼︎

僕は、これはかなり高額な商品だと思ったし、コミケの売り上げというのは500円の薄い本でも30部とか50部ということもあると聞いていたので、30万円の売り上げは驚異的だ。

音感。初めて見た時天才かと思った。

『音感』はとてもよくできた作品だ。
ICチップを搭載というだけで珍しいが、音程だけで神経衰弱をするというルールも、絶対音感があってもなくてもみんなで出来る、非常に良くできたゲーム性だと思う。デザインもシンプルでオシャレだ。

それにしても、この売り上げというのは私にとって衝撃で、自分も何か作品を作って売ればもしかして…などと考えてしまい、それから一週間ほどぐるぐると考えて『今日船』のプロトタイプを作ったのだった。

そう、全ては『自分にも出来るんじゃね?』
というゲーム業界への無知からくる万能感と、売れたら楽しいなというシンプルな好奇心であった。

手作りの試作第1号

さて、問題なのが、この時の僕はボドゲを一切所有していなかった‼︎
よく知っているボドゲと言ったらカタンとカルカソンヌくらいで、トランプゲームの類を多少やっているくらいだった。ゲムマについては1ミリも知らないし、どんなボードゲームが流行っているのかも全然知らない。

とりあえず、自分がよく知っているし、ゲームの題材にできそうだなと思ったのは自然環境系の話だったので、環境テーマで作ろうと考えた。特に水産資源の減少は昨年非常に大きく、スルメイカやサンマ、サバ、サケなどの身近な魚が減ったのが2024年だったのだ。強い関心があったり、得意なことをゲームにするのが、真似されにくくていいだろうと思い、適当に作ったのだった。

幸い家族や友達に遊んでみてもらって最低限ゲームとして成り立つことを確認した後で、主宰に新作として一緒に作らないかと相談した。
ゲームの内容についてプレゼンすると、彼は大変興奮し、すぐにやろうと言い出した。彼のいいところは思い切りの良さと、行動力である。また、人の扱いに慣れていて、決して興醒めさせるようなことを言わない。2人でノリノリだった。

僕は絵は一応描けるので、アートワークとルール作りは自分が行い、印刷の手配や販売は彼がやってくれるというので、利益を折半する計画で話がスタートした。

僕は自分の作品が作れる事に浮かれていた。50個売れたら10万円か、凄いな!などと皮算用しながら、正直言って、ゲーム制作を甘く見ていたのだ。
そのあとが大変だということも知らずに…

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