アドベンチャートラベル(AT)は観光収入に繋がるのか!?
突然ですが、アドベンチャートラベル(AT)をご存知でしょうか?
世界市場規模は70兆円を超えると言われており、旅行者一人当たりの消費額や地域への経済波及効果が大きく、今後の需要拡大が期待できる観光分野として注目を集めているということのようです。
「アドベンチャートラベル(AT)」とは?
『アクティビティ』『自然』『異文化体験』の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態と定義されます。アクティビティを通じて自然体験や異文化体験を行い、地域の人々と双方向で触れ合い楽しみながら、その土地の自然と文化をより深く知ることで自分の内面が変わっていくような旅行形態を指します。

経済波及効果という言い方をするとふわっとした感じになりますが、結局のところ、観光で地域にお金を落としてもらうには「食う・寝る・遊ぶ」の3つのどれかでしかありません。
遊ぶの部分が、アクティビティ、ガイド、体験、レジャー施設など含まるところは多いですが、どの部分で地域にお金を落としてもらうのか?というのを真剣に考えずして、観光で稼ぐというのは非常に難しいと思っております。
「観光を産業に」「稼げる観光を」という言葉はよく耳にしますが、それってどれくらいの数値目標なのか?その指標は明確ではないことが多いです。
たくさんの観光客がやってきても、お金を使う場所がなければ、お金は地域に落ちません。アタリマエのことかもしれませんが、鶴居村の場合も、タンチョウや、釧路湿原を目的に来村された方々が1円も村でお金を使わずに去っていくというのはよく聞く話です。非常に勿体ない話。
ちなみに釧路振興局が出しているデータによると、鶴居村は1年間の観光入込客数が458,700人のようです。
※実際にこの数値もどういう取得方法なのかは気になるところですが⋯


地域としてのキャッシュポイントをどこで増やすのか?その1つがATということになるのか!?このあたりは今現在、鶴居村でも力を入れようとしているところです。
あまり知られていないのですが、釧路湿原に実際に足を踏みれて散策をしたいと思ったときに、その方法としては、
・湿原を流れる釧路川をカヌーで川下りする
・温根内ビジターセンターで整備されている木道で釧路湿原を歩く
・鶴居村の教育委員会の許可を取得し、キラコタン岬へ散策する
というのが今までの選択肢でした。
そこに、さらにディープな自然体験をできるようにと長年活用がされいなかったエリアがいよいよ観光資源として活用されようとしています。それが宮島岬という場所になります。
宮島岬は、国の天然記念物区域内の環境省所有地ということと、周辺の森は西武リアルティソリューションズ(東京)が所有していることもあり、観光客が足を運ぶことができない現状が続いておりました。
そこにAT事業の1つとして、このエリアを活用したいということで協議を行った結果、国や村、同社の許可を得た場合に限りツアーを開催できるようになりました。
実際のツアーの募集などは来年辺りから開始になりそうですが、ディープな自然体験をするにはもってこいな場所になりそうです。
そうはいっても、鶴居村の人口は2400人を下回っており、実際に観光業に従事している人数というのはわずかばかりです。
観光収入にを増やしていくにしろ、鶴居村ではホテル、コテージ、民泊などを全部合わせても1日に宿泊できる人数というのは約200人くらいではないでしょうか。そのうえ、夏の繁忙期、冬のタンチョウシーズンは既にある程度、宿泊施設は埋まっているのが現状です。
ガイド業に関しては、ネイチャーガイドや、カヌーガイド、自分のようなローカルガイドを含めても、その収入だけで生活できるほど稼いでいる人というのはほぼ存在しなく、そこに宿業など他の収入源をかけ合わせて営んでいる人がほとんどです。
個人的にもガイド業だけに専任する必要はないと思っていますが、それにしてもガイド不足というのは村の観光としては課題です。世の中的にもガイドにお金を払って観光をする楽しみ方というのが認知され始めているだけに、このあたりもなんとか解決していければと思い、ガイド人材の育成、ガイドという仕事のあり方を普及しております。
食に関しては、鶴居村の場合はランチのできる飲食店は人口の割にはそこそこあるものの、夕食を食べれるお店が少ないのが観光に来るお客様にも惜しいと言われるところです(笑)
ATをキッカケに鶴居村で宿泊をする客層が求めているサービスが村内に揃えられているのか?このあたりを詰めていかなければ、せっかく鶴居村には来ているものの、フタを開けるとお金を落としている先は村外のようなこともなかなか有り得そうな気もしています。
また今まで積極的に旅行をしていた団塊の世代の後期高齢者入り、インフレ継続による可処分所得の圧迫と試算の目減りにより、国内観光客が減ってきているという話も目が話せません。
まだまだ自分のところの宿業にしても、村全体の観光としてもやれることが山ほどあるので、地道に改善を重ねて、勝ち筋を狙っていきたいと思います。
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