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「時間を調整し、空間を支配する」 (リーグ第21節・ヴィッセル神戸戦:1-2)

 川崎フロンターレは、ホームでヴィッセル神戸に1-2で敗れた。
相手はリーグ連覇中のチャンピオンだったとはいえ、同じ相手に2度負けたことになる。いわゆる、シーズンダブルだ。

 リーグ4敗目だが、そのうちの2つが神戸に刻まれたことになる。
立ち上がりと試合終盤こそ狙い通りに攻め込めていたが、90分全体を振り返るとヴィッセル神戸の土俵でサッカーをさせられた感覚が強い。内容的にはうまくいかなかった部類のゲームだったと言える。

「アウェイの時もうまくいかなかった。ホームでやり返さないといけなかったですが、自分のパフォーマンスを含めていいものではなかったと思います」

 試合後、山本悠樹が述べた反省の言葉である。
前節の横浜FC戦で決勝弾を記録した彼だったが、ここ数試合の輝きはこの試合では見られなかった。神戸が山本の立ち位置を意識した守備を施してきたことで時間とスペースを得られず、窮屈なプレーに終始している。

「あそこで出ている以上、うまくプレーできないとチーム自体が機能しなくなる。すごく責任を感じています」

らしくないパフォーマンスだったことは本人が一番よくわかっているのだろう。普段は論理的にゲームを振り返ることができる彼が、この試合後のミックスゾーンでは反省と責任を含めた言葉を多く口にした。つまりは、そういう試合だったということだ。

 その山本に代わってピッチに入ったのは、大島僚太だった。
中盤での細かいパス交換や少なかった背後のボールが増えるなど、攻撃のリズムには明確な変化が生まれ、得点の匂いが漂い出したのは試合を観戦していた多くの人が感じていたことだろう。

 ただ最終的にゴールネットは揺らせず。そして試合にも敗れた。

 そうした事実を踏まえて大島僚太が言及したのは、負け方についてだった。彼の選ぶ言葉には、こちらがときどきハッとさせられることがあるのだが、この負けに関しては姿勢について語ったのである。珍しいことである。

「前半戦に負けた相手に、もっとアレルギーというか、ヒステリックとまではいかないけど、狂ったようにみんなで勝ちにいくこだわりを出さないと追いつけないなという感じはします。もちろん、やり方うんぬんは監督が示してくれています。それ以前の、選手一人一人を奮い立たせる感情に関しては、選手たちでやれると思います」

 自分たちはもっとやれたんじゃないのか。もっとこの試合に向けて熱量を出すべきだったんじゃないのか。こちらの考えすぎかもしれないが、自責も含めてそんな大島僚太の思いが汲み取れるような言葉に聞こえた。

 彼の言葉は続いていく。

※6月23日に大島僚太に関する約2000文字のコラムを追記しました。

→▪️(※追記)「懐かしいですね。コウスケ(中村航輔)を思い出しました(笑)」。福森晃斗からの伝言を聞いた大島僚太が微笑みながら語った、自分とチームのために全力を尽くすということ。



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