ワールド イズ ダンシング 「第三番 君には君のよさがある」:血筋とか家系とか?
さて、白拍子の死から自分の踊りに対する意識は多分変わったように見受けられる。自分から稽古もするし人前で舞ってみたりもするようになってる。バイトとはいえ人を集めるだけの実力もあるわけやしね。
こーいう状況って、道端でストリート・パフォーマンスしてる人を見に集まる感じに近いのかなー。今やと。
人それぞれの形
先日の白拍子の件で迷惑かけた償いに呼び込みをさせられる鬼夜叉に対して団子屋のお嬢ちゃんがふと彼女のことを話す。
農家の生まれで役に立てずに売られちゃったけど、ここで商売してることがしっくりくるし、それが私の形なんやって。
自分の居場所を理解できていると心地良いんやとは思うねん。
簡単に天職って言うのもあれなんやけど、それを見つけられること、出会えることなんて稀で幸せなことやねんやろね。
ただ、役に立たないから売られちゃう。なんて、そもそもさも普通のことのように言ってるこれ自体が結構な重い話。
食べていくこと、生きていくために子を売るわけやもん。売られた子どもたちも多分そんな子らも多く、戦争孤児も多い中で自分の立ち位置を理解して生きていて、そこに居場所を見つけられて幸せって感じる。
んー、まー時代なのかな
血と家系
冒頭から重大発表。将軍様におみせする演目。翁を父がやり、主役を鬼夜叉がやるとな。そういえば、鬼夜叉が後の世阿弥屋とすると、パパは観阿弥に当たりますよね。
厳しく野太い男臭い観阿弥パパに対して、まだ子どもとは言え線の細く女性的な鬼夜叉。名前からはちょっとつながりにくいよね。ただ、抜擢自体は決まっていたのかもしれない。多分この主役クラスを演じるのはやっぱり座長の一族とかそーいう感じなんやろうさ。
故に稽古も厳しく行うし、みなの目もそういうふうに見ている。上で、パパほどの実力がないようにも見えるし、やる気がないようにも見られちゃう。
ただ、彼自身は別に舞うことが嫌いなわけでもないし、白拍子の死後はより積極的に、踊りに対して向かい合っている感じもでてきてる。サボっていろいろなことを経験していることが活きてきてるわけやけど、普通だったらお弟子さんの中から選ぶからそんな子が選ばれたりはしないんかもしれへんけど、そのへんは一子相伝、親から子へ。よく思ってない人らもおるやろけど、それが当然な世界なんかもしれへんな。
自分の能力と迷い
さてさて、主役として将軍様の前で舞うことになった鬼夜叉やけど、どうもうまく行かない。父親の舞うイメージと同じにならない。
人を惹きつけることもできるし、基礎があるうえでの彼自身の良さも表現できるんで、ただただそこに向かって思うがままに舞えばいいんやけど、教えてもらってる師匠が父親ということもあって=父親の舞が正解。という感覚にもなってる所あるよね。
あと、稽古はつけてくれてるけどなんにも言ってもらえへんからいいのか悪いのかもわからんまま、なんか違う気がする。
そらね、父親は一線級ですでにプロとしてやってるわけで、鬼夜叉は初舞台みたいなもんがそれこそ天覧試合みたいになるわけなので緊張はしょうがない。
あと、第一人者の後継者という立ち位置も問題で2代目はよっぽど優れてないと先代ほどじゃない。みたいに見られちゃうし、先代の舞を知ってる分、周りの目も先代と違う部分に目が言っちゃう。これも結構しんどいやろなー。
あるがままの良さ。
というわけで友達と相談したくて稽古も抜け出してきたんやけど、肝心の親友が見当たらず、謎の人物に導かれるまま農民たちのおどり(っていうのかな?)を目にする。
生きていくことの一環としての行動を目の当たりにして、あーこれが生きるということか。これが思うままに舞うということか。
ところで、イケメンの若い、そして偉そうで豪放な青年が出てきましたが、義満様。って呼ばれてましたよね。あれって後の足利義満さんに当たるんかな?時代的には間違ってなさそうやけど、彼が一休さんに出てきた将軍様なのか。えらくイケメンでかっちょいいな。多分立ち位置的には時代的にもまだ室町幕府将軍の地位にはついてない感じやと思うんやけどね。
やっかみ?ねたみ?
ちょっとわかった感じをすぐにでも試したくて、戻る鬼夜叉。かたや日もない中で稽古もせず行方不明になった主役を探す座の面々たち。一人鬼夜叉と同年代の子が抑えきれないもやもやした気分を抱えたまま、ふらっと戻ってきた鬼夜叉に向かってその気持を拳でぶつける。
立場的にはまだ見習いの立場。ただ、父親が座長の鬼夜叉に対して、戦争孤児で拾われて、バックの音楽隊(っていうんか?)の見習いとして日々稽古に明け暮れる彼なので、ただ座長の息子やからということで主役に抜擢されて、将軍様の松表舞台に立とうとしている彼に対して不満というか憤りとかそんなのも感じちゃってるんやろね。
鬼夜叉自身が、そんな立場やのに責任感も感じぬままにフラッと稽古もせずにいなくなるような行動とるし余計に我慢できず殴りかかっちゃう。
鬼夜叉も反撃。血しかない。なんにもないなんて言われて黙って引き下がらへんところはつよいな。ボンボンとはいえ、自分の踊りが足らんまでも何もないことはないという自信の表れか?
足元を見る
先輩に引き止められ、自分がしたことを理解させられるわけやけど、だからって別にそれを咎めて追い出すようなことをせーへんあたりが大人やなー。
座長にも言われてた言葉。まずは足元を見よ。土台を固めて、自分を理解すること。
自分の醜さや弱さ、そのあたりを理解すると俄然
鬼夜叉も彼自身思うところもあったようやし、より芸を深く理解し取り組むことになっていくんかなー。
鳥は飛ぶための形、魚は泳ぐための形というような発想は確か1話目から考えていたことやねんけど、それがちょっとしっくり来た感じなんやろか。同様に人は人のそれぞれの形があって、それぞれの舞、それぞれの良いところがある。
自分には自分の良いところがあって、それは父親を否定するでも同じでなければならないということでもない。ってことかな?
