ブリーフィング(事前打ち合わせ)の活用法〜青ワークと赤ワークとは〜
リーダーシップを発揮するためのツールの一つとして、ブリーフィングがありますが、その使い方や効果について説明していきます。
ブリーフィング(briefing)とは
短い説明、報告: 特定の状況、計画、任務などについて、要点を絞って簡潔に説明すること。
指示、概要説明: 何かを行う前に、必要な情報や指示を伝えること。
会議、会合: 情報伝達や指示のために行われる短い会議や会合。
具体的に医療現場では、朝のミーティングや、侵襲的手技の前のタイムアウトなどが当てはまるかと思います。
ブリーフィングはTeamSTEPPS®︎でも紹介されていますが、医療に限らず、さまざまな組織のチームで重要となるツールです。特に、安全に関わることや、実行に細心の注意を払う必要がある業務において重要となります。
また、引き継ぎ(ハンドオフ)も、引き受ける側としては初めてのことなので、捉え方によってはブリーフィングと捉えられると思います。
どうすれば有効なブリーフィングを開催できるか
チェックリストを用いる
チェックリストは、TeamSTEPPS®︎においてはコミュニケーションの項で強調されている内容ですが、コミュニケーションのツールは他のすべてのツールと関連してきます。チェックリストもその一つで、ブリーフィングでも当然関わってきます。
チェックリストについては別で詳しく説明しますが、ブリーフィングでどのようなことをチェックしていけば良いかも、皆で考えて納得感のあるものを作り上げると良いでしょう。
チェックリストは、自分一人の行動習慣の改善としても有効ですし、チームレベルでも、組織レベルでも有効なツールです。
青ワーク・赤ワークという観点を導入する
青ワーク・赤ワークは聞きなれない言葉と思いますが、添付の書籍で紹介されている非常に有用な概念です。
19世紀までの産業革命期の大量生産・シンプルな作業においては、リーダーが一人で思考し、部下は言われたように行動するというチームワークが有効でした。思考からその後立ち止まることなく、ベルトコンベアのように、行動し続けるのみで良かったわけです。

しかし、医療は高度化、細分化し、人々は高齢化し複数疾患を併せ持ち、この状況において有効なチームワークを実現するには、ベルトコンベア作業では難しくなってきているのです。開放性・創造性・仕事への思い入れ、これらはベルトコンベアでは生まれず、これら無くしては高度なチームワークの実現が難しいのです。
ではどうすれば?ということから本書籍は青ワーク、赤ワークの概念を提唱しています。
以下のように、振り返ったり、これからやろうとしていることもそのやり方でうまくいくのかを皆で確認するために思考し仮説を立てる時間を青、
その仮説を実行していく時間を赤とし、
再び仮説があっていて、最適なプロセスだったのかを検証するために青を設ける。
さらに、この青のタイミングはあらかじめ計画しておく、ということが主張されています。そうでなくては、皆が改善案を発言する機会が設けられないためです。

この意味では、他のリーダーシップツールの、ハドル(試合途中のタイムアウトで行う円陣のようなこと)においても、ある程度トリガーを決めておき、緩めの青ワークとしても良いと思います。
なぜ、青と赤に分ける必要があるのかについて、また青と赤の実践方法について具体例が記載されており、お勧めの書籍です。
サーバントリーダーシップを発揮する
皆が主体で発言し、自分はサーバント(servant: 奉仕者)としてサポートする。最初はかなりガイドがいるかもしれませんが、そのようなリーダーシップの方が皆の知恵を結集することが出来るでしょう。
まとめ
以上のような観点から、ブリーフィングを行えているでしょうか?ご自身の部署において、どのように実践すればよいか、が最も重要なことです。是非、ご自身の部署において、どのようなブリーフィングが良いか皆で話し合う機会を設けてみてはどうでしょうか。
次回は、効果的なブリーフィングの具体例と効果について扱います。
