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日本BLドラマ「タクミくんシリーズ -Drama-」(&原作小説)

主演:塩﨑太智、加藤大悟
2025年 全6話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★☆☆☆
(写真=本作公式サイトより)

本当はこれは挫折ドラマに入れようと思っていた。
BLドラマは1話が短いので、できるだけ全話出てから一気見に近い形で観ているのだが、全話出たのでこれもとりあえず1話観てみた次第。

しかし、BL&ブロマンス好き仲間のJade Wangさんの記事を読んで、そしてMDLの本作に対する酷評もいくつか読んだら、なんか逆に興味が湧いてきた。

こんな有名な原作小説、そして実写日本BLの古典作品のリメイクが、なぜこんなにウケていないのか、一応15年前の映画版ファンの私としては気になったので、原作と合わせ読みながら視聴してみたのである(てか、もう中国ドラマは。。。orz)。

ちなみに、2023年の映画版『長い長い物語の始まりの朝。』は未視聴。

ひたすら繰り広げられる、男子校でのラブストーリー

人里離れた山の中腹に建つ全寮制男子校・祠堂学院高等学校。2年生になった葉山託生(通称:タクミ)(塩﨑太智演)は、崎義一(通称:ギイ)(加藤大悟演)とルームメイトになり、他の生徒たちから嫉妬と敵意が入り混じった視線を向けられていた。
ギイの真っ直ぐで深い愛情に支えられ、タクミは幸せを感じる反面、心の奥底では“自分のすべてをさらけ出せば嫌われてしまうのではないかという不安を拭いきれずにいた。ギイは、近くにいながらも触れ合えない関係に苦悩し、タクミの本当の気持ちが見えなくなっていく。そんな中、タクミに執拗に迫る3年生の野崎(松原康太郎演)が現れたことで、ギイは嫉妬と不満を募らせるのだった。

本作公式サイトより抜粋

タクミとギイのほか、同じ寮に住む同級生や先輩、後輩間の3つのカップルの話も盛り込まれている、ひたすら男子高校生間の恋愛物語である。

原作小説も映画も知らないで観ると厳しい

上記のように、私は1話観て挫折するつもりだった。とにかく何が何だか、ストーリーがわからなかったのである。映画を見たのも、今自分の記事を読んだら2年前なので、確かに覚えていない面もあるのだが、それにしてもよく訳がわからない。Jade Wangさんも書いているが、私も絶対BLを視聴中なので、もう国立BL大学との違いがよくわからないのである。あ、制服は着てるけど。

1話目から大量に男子高校生が出てきて、重要なんだかモブなんだかよくわからない。私もいくつかの名前に記憶があったものの、あれ、これって誰だったっけ?となり、そうこう考えているうちに1話は終わってしまった。

映画しか観てない人にも厳しい

2話目も観て、うん?これってどういう方向に行くんだっけ?っていうか、映画にこういうシーンあったっけ?それともこれってあのシーンだっけ?
2話目もよくわからず、相変わらずまだ周りの子たちの名前と顔も覚えられない。一人でも知っている俳優の子がいれば良かったのかもしれないが、私は残念ながら、本作のキャストは全員初めて見る子達ばかりだった。

このドラマが始まったとき、韓流オタク友が早速観て、「あー、このタクミくん、全然ダメと言っていた。彼女は映画版をリアタイしていたファンなので、とにかく本作のビジュアルが全く受け入れられなかったらしい。私も本作を観始めてすぐに思ったが、うん、確かにこれは映画ファンには厳しいビジュアル。

申し訳ないが、私にも塩﨑太智演じるタクミくんは全然イメージが違った。個人的にはギイ役の加藤大悟は悪くないと思った。ただ、全体的にみんな、なんというか、世代なのかな、ナヨっとした中性的な男の子が多いなと感じたのは私だけだろうか?

いずれにせよ、浜尾京介のタクミくんにハマった人には、本作には全く満足できないのは確実である。

ビジュアルはさておき、とにかくストーリーがよく見えない。
しかし、2話目の最後のテロップで気がついた。
本作は原作小説から4つのエピソードをメインに作っているのだと。
そしてそれらは、たぶん映画でのストーリーとは違うのかと。

原作から『若きギイくんへの悩み』『June Pride-6月の自尊心-』『決心』『満月』の4つを取り上げてドラマ化されていることがわかった。
という訳で、原作小説でこの部分を読んでみることにした(前に読んだときはこれらのエピソードは未読だった)。


原作ファンで、本作のビジュアルが受け入れられるならなんとか

本作の1〜3話に『若きギイくんへの悩み』、4〜6話に『June Pride-6月の自尊心-』のエピソードが当てられており、その間に『決心』『満月』と、その他のちょこっとした、確か映画でも観たエピソードが入っていたと思う。
そして、該当エピソードを読んだら、いやこれ、結構おもしろい。会話とか、タクミやギイの台詞の中身はいいのである。やっぱり大人気の小説だっただけのことはある。全部読んでから最後の5話と6話を視聴したら、すっかり物語の中に入っていくことができた。

本作はテレビ放送のドラマだからか、残念ながら重要なラブシーン(ここ、NCシーンではなく、あえてラブシーンと言いたい)がほのめかしだけで、一切ない。小説でも詳細な描写(官能小説のような)はそうあったとは思わないが(原作を全部読んでないので間違っているかもしれません)、二人、いや他のカップルのラブシーンの濃厚さもよくわかる表現が印象的である(てか、高校生たちなんですけどっ!笑)。

なんだか、たった6話のドラマの割にはえらく長い記事になってしまったが、つまり、ドラマだけを視聴すると色々と詰め込みすぎで、ストーリーがよくわからないのは事実である。じゃあ、これは原作ファン向けに作られたのかと思うと、それもちょっと違うんじゃないかと思う。

やはり、原作を知らなくても、楽しめるストーリーにすることは必須だったと思うし、むしろ原作を手に取ってみようという新しいファンも獲得するチャンスにもなったかもしれないので、甚だ残念なつくりであった。

せめても個人的には、本作視聴を通して、改めて原作小説の素晴らしさを再認識させてもらえたのは、大きな収穫だったと言える。

本作自体のオススメ度は低いが、もしどなたかが私の記事を読んで、原作小説、あるいはBL実写版の代表作である映画版(2009年以降の1〜5シリーズ、現在いくつかの配信サイトでオンデマンド/レンタルが可能っぽい)に興味を持ってもらえたら嬉しいかな。

こちらが主題歌の『春雷フライト』🎵
軽快な音楽で可愛い。