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詩: 棘に降る雨

薔薇のとげをやさしく包むように
静かに降る雨を 眺めている

薔薇の木は
冬の間は葉も落として
静かにたたずんでいる

花も葉もない薔薇の木の
その枝には棘だけが 残っている

誰もふりかえり見る人などいなくても
棘は残っている

その棘が
やさしく包まれるように
雨に濡れているさまを
わたしは窓から眺めている

ひとりで生まれて
ひとりで死んでゆく
それだけのことなのだ、と考えながら

わたしはきっと
会いたい人に 会えないままで終わるだろう

でも、
だから どうだというのだろう

ひとりで生まれて
ひとりで死んでゆく
そのことは
今も 何も 変わりはしない

もうじき 春がきて
いまは棘だけが残る薔薇の木も
緑が芽吹き
花が咲くだろう

冷たい雨が
薔薇の棘を
やさしく包んで 
流れてゆく

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みずはら 筆で身を立てることを遠い目標にして蝸牛🐌よりもゆっくりですが、当社比で頑張っております☺️