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家系図は森の中の霧のように深い

法事で久々に訪ねた伯父の家で、久々に見た家系図。
私から見て五代前(高祖父)まで遡れるそれは見れば見るほど森の中の霧へ迷い込んでいくような感覚を覚えた。

人間関係がカオスなのだ。そして、背景にずしりとのしかかるものがあった。

母方。それも母方の祖父の家系図だけでもこの感覚なのだ。父方・母方全部揃ったらどのような感覚になるのだろうか。
しかし、どこかで好奇心のようなものが温泉のようにふつふつと湧き上がる。この霧の中にさらに突っ込んでみたい。
市役所で戸籍調べたらどのくらい遡れておいくら万円かかるんだ。
たぶん草葉の陰から祖父母に怒られる。

これ、全部解き明かしてみたい。と同時に幼い頃、毎年いるけどよく知らないおじさん、おばさんがこの中にいるのだろうか、と思った。
祖父が健在だった小学生の頃までは、よく知らないけど親戚な人がいて、普通に挨拶していたんだと思う。

大人になって伯父や祖母に聞いても「なんのはなしですか」な逸話しか出てこない。というかここでは書けないレベルの話まで出てくる。
祖母が亡き今、もうわからない。法事の席で大叔母からぽつりと聞いたくらいだ。

高校生の頃、祖母から見せてもらった古い戸籍や古地図をもう一度見たいくらい、心が躍る。
伯父はまだ持っているだろうか。
そのくらい、創作の種が見るだけで湧いてくる家系図だったのである。
その血の末裔として、生きている。それだけで十分ファンタジーだ。
近代ファンタジーが一作書けそうな感じだった。

いや、歴史って面白い。家系図探索面白すぎる。法事の席でそんな事を考えている孫を見て祖父母はどう思っただろうか。

そして、伯父の家の遺影のセンターで見守ってくれている祖母を見て私といとこは声を揃えた。

「ばあちゃん強え……!」

それを見て、遺影の祖母がなんだか笑った気がした。

#なんのはなしですか

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