ナポリのピッツァ窯で焼き上げる料理を周南で――久米ピッツァlumaca
この記事は、山口県周南市の魅力を発信する市民ライター活動として、市民の目線で発信しています。
山口県周南市の山陽道徳山東インターから、久米くるくるロードへ車で直進3分。
「久米ピッツァ lumaca」


私が初訪問したのは、5年前。
一人ランチ巡りから、美味しさをシェアしたく家族とのランチ。誕生日ディナーなどお祝い時も。

オーナーご夫婦の、細部まで行き届いた気遣いが素敵なお店です。
‘あぁ、幸せ’と天を仰ぐ美味なサラダ。

コルニチョーネ(ピッツァ耳の部分)の美味しさを知れた生地、相性抜群な具材の組み合わせ。
食後の至福スイーツやワインなど。
周南で味わう特別なひとときを紹介いたします。


薪窯 × 食材の彩りや味わいを

「周南たこの薪窯焼き」「仙崎(山口県長門市)剣先イカの薪窯焼き」「萩(山口県萩市)甘鯛のうろこ焼き」。
山口恵みの食材や、各地の惚れ込んだ食材を薪窯とかけ合わせる―――。




定休日にはご夫婦で県内下関や近県に足を運び、魚介や野菜などの買い出しへ。
彩り豊かに、好奇心をくすぐるような珍しい食材を選ぶことを心がけておられるそうです。

例えば、人参は紫や黄色を見つけると購入。
今が旬の「金糸瓜(そうめん瓜ともいわれる)」は、お客さんとの会話のきっかけにもなり、「これ何ですか?」という新鮮な反応が喜びにもなっているそうです。

「薪窯で焼き上げる野菜は、素材の味そのままでもオリーブオイルを添えても美味しいです。野菜の素材のままの味や色合いを味わってほしいですし、夏季はイカもぜひ」とおっしゃっていました。
クリエイティブな芸術ピッツァ

感動とときめきを覚える芸術的なピッツァの数々。
食材のかけ合わせアイデアはどう浮かんでくるのか、いつも気になっていました!
「インスピレーションで作り始めて試行錯誤する時もあれば、一発でこれだ!と決まる時もあります。自然を見て発想が湧いたり、旬の野菜を見つけてはピッツァにと考えを巡らせたり」
「素のまま食べたら美味いけどピッツァにすると何か違うということもあります。その時は薪窯料理へと方向転換して素材の味を生かします」

毎年季節の期間限定メニューを楽しみにしているリピーターさんも多いとのこと。
お客さんの声や反応を元に、その食材が手に入れば提供期間を延長することもあるそうです。

「ルマーカ」 のはじまり

お店を持ちたいと夢を抱き、思い温め、2013年に開業。
今年13年目となるルマーカのご主人は、イタリア修業のご経験もあります。
ご主人が大学を卒業してーーーの頃に遡ります。
上京して飲食店でのアルバイトをきっかけに‘お寿司屋のカウンターがあるようなイタリアンで働きたい’と思い描くように。
食べ歩きを繰り返し探す中で、下北沢で一軒の出合いがあったそうです。
「お店のテラスでイタリアの方が電話していたのが目に留まり、奥を見ると薪窯もあって。気になって入ってみるとピッツァは美味しく、何と言っても接客が良かったです。働きたいとアクションを起こすと、希望者が元々多いお店だったようで‘とりあえず常連さんになって下さい!’ということで常連になったのが始まりです」

そのお店での通い続けて得た視点や実務が今の店づくりの原点となっています。
‘2回目に行くと自分のことを覚えてくれていた’という接客や雰囲気を今は自身の店でお客さんに届けておられるそうです。
薪窯との対話

「薪窯は温度計もなく、薪を燃やして調節します。電気オーブンだとタイマーもあり温度調節ができる。薪窯はそれが普通にできないのが面白く、気に入っています」

「生地の分量は決めていても、今日と明日作った生地では毎回出来上がりが違います。気温や湿度など異なる状態で、一定というわけにはいかない薪窯で焼き上げます。経験を積ませてもらった下北沢のお店では、温度管理など細かくメモしていました。長く向き合っていくうちに‘なんか違う’と感じたのです。こちらの思い通りのピッツァ生地にするのでなく、こちらが生地に合わせるんだと気づきました」

「薪窯に入れて約2分。生地の膨らみや色づきだとか、反応を見ていないとわかりません。薪ごとの太さや形、乾燥具合によっても燃え方が異なる中で、‘膨らんでくれ’‘今がこの子にとっていい時だ’と対話。火の近くに置くのか遠めに置くのか温度を見極めて焼き上げています。あ、今も薪がバチッと音を立てましたね(薪窯からのサイン)」

イタリアのナポリから取り寄せた薪窯は、ご夫婦の大切な相棒。
お花のデザイン案で作っていただいたそうです。



軸、これからの歩み。
ピッツァや薪窯の焼き上がりには、作り手の性質もそのまま出るーーーというご主人。
「なにか違うと感じたことは、しない。間違いないと思ったら進む」とまっすぐな言葉や姿勢に、ルマーカさんの魅力が詰まっているように思いました。
これからについては、元々楽しみだったという食材探しの旅をまたご家族でされたいそうです。
「今までメールでやりとりしていた生産者さんのところに直接伺って、この食材も面白いよ!と出会える旅ができたら」と、奥様。

奥様は、2013年オープン当初からブログやSNSを書いておられます。
「期間限定など毎年楽しみにしてくださっている常連の方もおられ、見てくださる方のためにお知らせなどを書いています」と、お客さんへの丁寧な想いで継続的な発信をされています。
彩り豊かな食材の魅力がつたわるインスタグラムもぜひご覧ください。
ご夫婦の夢だった、自分たちのお店。
13年の歩みを感じながら、イタリアの風を感じながら、ぜひ周南で薪窯ピッツァや料理を味わってみて下さい。
お店の詳細は、下記をご覧ください。
2026年10月31日まで、周南市プレミアム付商品券もご利用いただけます。


本記事の内容は、執筆時点(2026年7月)のものです。
