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伝わり、拡がっていくのは、『教育』なんだろうと思う。

一昨日、お世話になった市民センター館長さんの、突然の訃報に接しました。
現役の年代で、まだお若いのに、その人生を閉じられました。
悲しみに暮れ、昨日、家族葬と聞きつつも、通夜に参らせていただきました。

今年度から新たな市民センターに赴任されていましたが、その前の地域では毎年のようにお世話になっておりました。
ここではT館長と呼ばせていただきます。

T館長との思い出を辿りながら、そのお人柄や遺してくださったものを回想しておりました。


130以上もある市民センターには、それぞれに、色、顔、風、匂いが様々にあるものです。
地域の皆さんはもちろんのこと、市民センターの館長さんや職員さんの存在は多いにあるでしょう。

様々な講座で、各地の市民センターにはお世話になります。
講座の企画内容や、構成、対象者、そして講師との接し方。
本当に様々です。

このT館長のご依頼での子ども講座も、毎年、実施させていただきました。
ある意味、独特のような感じで、印象に残っています。

何が独特かというと、
T館長は、『教育』をとても大切にされてらっしゃったように思い返します。

普通の講座では、終始、講師に任せきりで、始め方も終わり方も講師が先導するスタイルです。まぁ、ぼくとしてはそれで進めやすいのですが。

T館長の講座では、最初と最後にしっかりと、「目的」や、子ども達の「成長の確認」をしっかりと加えられていました。

それは、講師任せにせず、
このせっかくの機会で、子ども達への育みの場として、責任と主体性の表れだったように感じます。

特に印象的だったのは、
講座終了時には、子ども達ひとりひとりが、自由記載のアンケートで、今日感じ取ったことを書いていきます。
あっさりと1・2行で書いてしまった子には、指摘したうえで、さらに追記を促していました。
一人ひとりの子ども達が提出してきた記載用紙をチェックしては、合格を告げていっていました。

学校の先生でもなかなかここまではできないですね。
そうですね、個別指導の塾の先生のように、ひとつひとつの子ども達の成長に向き合っておられたような感じでした。


こうしたT館長のポリシーだったと思います。
子ども達の「体験学習」も大切にされておられました。

企画段階から、子ども達の自由な発想を促すことや、時間がかかったとしても、子ども達ひとりひとりが体験していくことを大切にされていました。

市民センターやぼくたちNPOのような、お世話する側、主導する側がやってしまったことが早い場面もありましたが、
わざわざ子ども達を移動させて、実際に手にとってもらう。
途中段階のその変化を見届けてもらう。
そんな場面を大切にされていました。


ぼくは、地域活動の関係者から、今回の訃報に接しましたが、
あの時、出会った子ども達の多くは、その事実も知らず過ごしているでしょう。
でも、きっと、あの子たちそれぞれに、体験活動や育んできたことは、心に刻まれているんだろうと思います。


そんなことを思い返していました。

形あるものは、いつか壊れてしまいます。

財を遺す、名を遺す以上に、人を遺すことに価値があります。

そう考えてみると、
T館長が大切にされていた『教育』は、
たとえわずかでも、確実に、子ども達の育みの何かへと繋がっていってるんだろうと思います。
T館長が生きてこられた、価値のひとつだろうと思います。


闘病に耐えながらも、
地域のため、子ども達のために、
最期までご尽力されたそうです。

生前の伝えてきてくださったこと、拡げてきてくださったこと、
思い返しながら、ぼくたちの学びや、これからの時代へ繋げていきたいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。




今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。


冒頭の写真は、イーハピネス(株) 代表取締役 松島紀三男|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。


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