手話がなかなか上達しない人のための実技強化プログラム|手話脳を育てるトレーニング
脳の働き
手話通訳士の私の経験から、
効果的なトレーニング方法をお伝えします。
手話を操る脳の動きが活発になり、
手話の習得が進みます。
レーンを流れてくる回転寿司から、
手話の難しさを説明します。
後半は手話通訳者の脳を強化する効果的なトレーニング法をお伝えします。
この記事を読むことによって、
私たちが手話を学ぶことのコツがわかります。コツがつかめます。
脳がパニックになるのはなぜ?
手話の実技。
聞き取りでも読み取りでも、なかなか難しいですよね?
手話講習会ではよく耳にする「受容」から「表出」の流れ。
それをやっているときの脳の働きを説明します。
回転寿司を想像してください。
一つずつ違うネタが流れてきます。
それを全部声に出していくとしたら、
マグロやイカやタコなど、はっきりわかるものは瞬時に言えますよね。
それが、ん?この白身魚はなんだ?とか、
ん?この巻物の中身が見えないぞ!かんぴょうなの?きゅうりなの?
となったら、そこに思考と時間がとられます。
その間にも次々とお寿司は流れてくるわけで、
時間を取られている間に流れてきたお寿司を見たり、言ったりする余裕はなくなり、
「思考と時間の借金」を背負うのです。
それが手話の試験中のあなたの状況だとしたら、
その時どうするかで、あなたの試験結果は大きく左右される。
心が折れて、そのあと全て言えなくなるか。
答えられない部分を捨てて、その後頑張るか。
そこを乗り越えられるためのトレーニング法のお話です。
余談ですが、もうひとつあるんですよ。選択肢が。
答えられない部分を捨てるよりはマシな程度ですが、
「上位語」を選択します。
魚の種類がわからなければ「白身魚」と言う。
中身がわからなければ「巻き寿司」と言う。
上位語の方が抽象的で、下にさがるほど具体化するのが言葉の概念。
「お寿司」よりも「握り寿司」や「巻き寿司」の方が具体的。
それよりも「マグロ」や「かんぴょう巻き」の方が具体的。
具体的なほうが下位語です。
言葉の選択は大切です。
「お寿司屋さんに行っていろいろたべた。」
と言えば、いろいろなお寿司を食べたと理解できます。
最初から、「マグロやイカやタコやコハダやかんぴょう巻きやネギトロやサラダ巻きを食べた」
と言われたら、どう思いますか?
「厄介なお人だな」ってなるでしょう?
説明は大抵、抽象的な上位語からはじまり、下位語で具体的に話します。
さて、そんなことを考えながらも、
ジャンジャン回転寿司はレーンを流れてきます。
「受容」から「表出」といっても、
「マグロ!」と表出している最中に、
目の前に流れてきた「イカ」を「受容」しなければなりません。
「表出」している最中に「受容」しなければならない。
「受容」している最中に「表出」しなければならない。
えらいこっちゃ!
どうにもならないじゃないかと思ってしまいそうですが、
言語通訳者がやっているトレーニングで脳を鍛えれば、
いつの間にかできるようになるんです。
デュアルタスクをこなそう!
手話通訳者の実技では、
受容した言語を一時的に記憶して取り出す(表出する)
という作業を延々と繰り返します。
脳の中に小人が何人かいて、
聞く小人。
翻訳する小人。
言う(手話を表す)小人。
みたいに働いてもらいます。
その小人たちを育成するためのトレーニングが必要です。
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!

